考古学者アレキサンダー・サクストン教授は満州で発見されたミイラを積んで、上海からモスクワにシベリア横断鉄道に乗る。出発前に泥棒がミイラを盗もうとしたが、何故か白眼をむいて死んでしまった。そして汽車が出発してからミイラが復活、次々に乗客を襲い始めた。・・・


 
メランコリックでムーディーなメインテーマで始まるオープニング・シーン。なんかホラー映画じゃなくてフレンチ・ムービーのようです。そして舞台は中国。ミイラが蘇り乗客を襲い、襲われた人は眼から記憶や知識を吸い取られ白眼をむいて死ぬ・・・この白眼はブッキー。中盤からミイラから警部に何かが乗り移る、、、そう、霊魂・悪魔的なストーリーからチェンジ。このミイラには太古に地球にきた宇宙生物が乗り移っていて、そいつが警部に乗り移ったのです。どーいう展開なんだぁ、、開いた口が塞がらなくなったよ。更にオチはモスクワからの命令で列車を崖から落とし宇宙生物を始末。リーやカッシングの主役級は最後尾の車両に乗り連結をはずして助かったのです。このオチはカサンドラ・クロスそのまんまっす。ミイラ&幽霊→ボディ・スナッチャー→カサンドラ・クロスっていうとんでもない脚本でした。(正式に言うとこちらが先なんで、カサンドラ・クロスがパクったと言えます。)余りのごった煮状態、支離滅裂な脚本に乾杯ですね。

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1972年 スペイン・イギリス HORROR EXPRESS ★★☆
監督:Eugenio Martín
脚本:Arnaud d'Usseau、Julian Zimet(originally as Julian Halevy)
音楽:John Cacavas
出演:Christopher Lee ... Prof. Sir Alexander Saxton (as Cristopher Lee)
Peter Cushing ... Dr. Wells
Julio Peña ... Inspector Mirov、ミロフ警部
Alberto de Mendoza ... Father Pujardov、プジャルドゥフ神父
Silvia Tortosa ... Countess Irina Petrovska
George Rigaud ... Count Maryan Petrovski (as Jorge Rigaud)
Ángel del Pozo ... Yevtushenko (as Angel del Pozo)
Helga Liné ... Natasha
Alice Reinheart ... Miss Jones、細菌学者、ウエルズ医師の助手
José Jaspe ... Conductor Koniev
Telly Savalas ... Captain Kazan、ロシアの警官隊の隊長、元コサック