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クェーターマス博士が未許可で三人の宇宙飛行士を乗せて送り出した宇宙船が行方不明後、農場に墜落した。中で生存したのはヴィクター1人だけで、残る2人グリーン、ライケンハイムは宇宙服だけを残し姿を消していた。しかしヴィクターは皮膚はザラザラ、心拍数は異常に少なく、人間として生きているのが疑問視される状態だった。

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博士が宇宙船に残されていたカメラの映像を調べると、何物かが飛行中船内に侵入し飛行士たちを襲撃したことが判明。そのころ、病院に運ばれ妻ジュディスが付き添っていたヴィクターの触ったサボテンが、彼の手に同化してしまう。ヴィクターは、正体不明の宇宙生物に体を乗っ取られていたのだ。妻の手助けで病院を抜け出したヴィクターは、次々と人間や動物に触れ、吸収して変身を繰り返す。はじめは事件を隠していた警察だが、やむなく軍隊の出動を要請、ロンドンは戒厳令下におかれる。そして成長した怪物は、タコのような触手を持ち、胞子を撒き散らしながら、ウェストミンスター寺院の天井近くの足場に陣取る。博士は、ロンドン中の電気を集めて高圧電流で怪物を焼き払ったが、懲りもせず、また宇宙にロケットを飛ばすのだった。・・・幕

1953年にBBCで放映されたテレビシリーズで、ナイジェル・ニールが脚本を書いた "The Quatermass Xperiment" の1編を、ハマー・フィルム・プロダクションが映画化し、1955年に公開した作品です。原子人間って邦題からは想像がつかないモンスター映画でした。オイラは体が原子レベルで分解、再生できる人間になるのかと、勝手に期待していましたが、はずされました。宇宙ロケットから帰還した飛行士の体が、変異して怪物になるって話です。変身過程は腕がサボテンになるだけなので、何もないし、変身した後はタコのような化け物になったんですが、高圧電流流されて、あっさり燃え尽きちゃった。典型的な低予算モンスターもので、ハラハラもせず時間が過ぎたって感じですね。まあ、眠くはならないので、とりあえず二つ星ですね。



1955年 イギリス THE CREEPING UNKNOWN - THE QUATERMASS XPERIMENT ★★
監督:Val Guest
脚本:Richard H. Landau(as Richard Landau)、Val Guest
TV用脚本:Nigel Kneale
音楽:James Bernard
出演:Brian Donlevy ... Prof. Bernard Quatermass
Richard Wordsworth ... Victor Carroon (spaceship crew member)
Margia Dean ... Mrs. Judith Carroon
Jack Warner ... Insp. Lomax
Lionel Jeffries ... Blake