大レジャー施設『デロス・ランド』。2年前、その中の西部世界(ウエストワールド)で起きたロボットの反逆により一時は閉鎖していたが500万ドルの金をかけロボットも施設も一新、新しく未来世界(フューチャーワールド)も加え新規にオープンした。新聞記者チャックが、フレンチーにネタを聞きにいったのは丁度その頃であったが、フレンチーはチャックと会うなりデロスと言って殺されてしまった。やがて、新デロス取材のため、チャックは人気女流キャスターのトレーシーと共にランド入りした。他の招待者はソ連や日本等、世界のVIPクラスの人間達。各人は、各々中世世界、未来世界へと入って行く。デロス・ランドの内部は最新コンピューターとそのオペレーターのアンドロイドにより動かされている。人間はシュナイダー博士やオーナーのダフィーの数名だけだった。・・・

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ウエストワールドの続編のSFサスペンス大作。見ているとデロス社の陰謀が徐々に明らかになっていきます。世界の要人を招待してクローン作りに励むデロス。外観はコンピュータで作り、夕食に睡眠薬を混入し寝ている4時間の間に細胞やDNA、組織を分析する。更に記憶までもプログラミング。そして本物の人間を殺し、すり替えて、デロスに有利にするよう動かすって企みです。ロボットが顔を取り外した機械のシーンは1作目ともに迫力あるし、人間のクローンを作る為、検査するロボットたちの赤い手術服がブッキー。(クローネンバーグの映画でもありましたね。)そしてよく分かりませんが医学用語や体内の内視鏡が使われている映像は、恐怖を盛り上げる為に一役かっていました。ラスト、チャックとトレーシーが自分のクローンに追われて殺されそうになるのは、たまらないねぇ。そしてどっちが勝ったかを教えず、エンディングまで引っ張る演出も面白かったです。

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1976年 アメリカ Futureworld ★★★★
監督:Richard T. Heffron
脚本:George Schenck、Mayo Simon
製作総指揮:Samuel Z. Arkoff
製作:James T. Aubrey、Paul Lazarus III
音楽:Fred Karlin
出演:Peter Fonda ... Chuck Browning
Blythe Danner ... Tracy Ballard
Arthur Hill ... Dr. Duffy
Yul Brynner ... The Gunslinger
John P. Ryan ... Dr. Schneider (as John Ryan)
Stuart Margolin ... Harry、デロス社の機械技師、チャックらを助ける。