1996年ジェイミーの仕事はCSSRの気象調査官。夫のジムと一緒に仕事で嵐を追跡している時、サイレントストームの雷(バースト)にジムが運転する小型飛行機がやられジムは死亡。2年後、ジェイミーはCSSRで新人の訓練を行っているが厳しすぎる教官と有名だ。彼女は、夫が死んで以来、夫の仕事の完成だけを夢見て、世捨て人のようだった。ある日、コロラド州北部の小さな町を竜巻が襲う。それは地理や雨が少ない気候を考えても通常起こり得ない災害であり、不審に思ったジェイミーは、被災者救済組織FEMAのウィルと協力して原因究明に乗り出すことにした。早速町の周辺を調べたところ、山中に観測衛星を打ち上げるためのロケット発射場(名称はパインフェザー)を発見し、これと竜巻の関連性を探る。この施設はエネルギー省、そしてNASAとも関連があった。しかしジェイミーが調べようとした結果、彼女はエネルギー省にマークされた上、上司からも見放されてしまう。その後、自分のノートPCのシュミレーション機能で、ロケット燃料の液化水素が大気に残存して電磁層を作りあげ上昇気流を生み出し竜巻を発生させる原因になっていること突き止める。更にそうしている間にも、次なる巨大竜巻が発生しようとしていた。・・・

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1のデヴォン・サワとは、まったく関係ありません。同じ題材がツイスターって事が共通なだけ。本作は、気象調査員ジェイミーを中心に話はサスペンス調、政府陰謀論のようになっていきます。後半、上司に助けてもらえないジェイミーはCSSRの調査車SSVを勝手に盗み使用します。それを知って怒り心頭な局長と局長の子分。オクラホマのCSSRからコロラドまで追ってくるのですが、ついた途端、ジェイミーを許し、しっかり観測しろと言います。おいおいおい、サスペンスムードたっぷりの伏線から、いきなり脱落。ここはジェイミーの邪魔をするのが常套の映画手法では???許しをもらったジェイミーはウィルと決死の観測(ツイスター6個同時発生)に向かい、無事生還するって終わり方でした。脚本的にはサスペンスの腰砕け映画って感じですな。腰が砕けながらツイスターの迫力CG映像で誤魔化したっていう感は否めませんね。またなんか、気象観測の専門用語も羅列してあり、その意味も分からないので、それも後半の緊張感を削ぐ原因になっていると思いました。ケリー・マクギリスも顔はなんとか綺麗なんですが、体が太ってオバサン風なのも残念でした。このケリーがウィルに恋してって下りも、あまりロマンチックさが出ていないなぁと感じました。1の家族ストーリーもありきたりでしたが、まだ、あっちの方が感情移入出来ますね。

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1998年 アメリカTVM STORM CHASERS: REVENGE OF TWISTER ★
監督:Mark Sobel
脚本:Jeffrey Wynne
製作:James Shavick
製作総指揮:Mark R. Harris、Lance H. Robbins、David Forrest (uncredited) 、Beau Rogers (uncredited)
音楽:Ken Williams
出演:Kelly McGillis ... Jamie Marshall
Wolf Larson ... Will Stanton
Liz Torres ... Wallace Houston(FEMAウィルの上司)
Adrian Zmed ... Smitty(FEMAウィルの相棒)
James MacArthur ... Frank Del Rio(CSSR局長)
David Millbern ... Tony Grant (CSSR局長の子分、ジェイミーの上司)