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ジャンプコミック5巻半ばから12巻終盤までのお話。『戦闘潮流』は後につけられた副題で、少年ジャンプ連載当時の副題は「第二部 ジョセフ・ジョースター ―その誇り高き血統」。Part1『ファントムブラッド』から50年後の1938年のニューヨークから物語は始まり、翌1939年まで続きます。今回のジョジョの本名はジョゼフ・ジョースター。ジョナサンの孫ですが、性格は全然違います。紳士的とは程遠く、ひょうきんで、独り言が多い。戦いの相手をいかに油断させて、自分の罠をはるか、、、いつもそういう事を考えて戦う、ある意味策士的な男でした。ですから彼の戦いは、どんでん返しの連続となり、漫画を読んでいる読者を飽きさせなかったですね。その反面、ホラー風味は、Part1ほど強烈ではなくなっていますけど。さて、ジョゼフは、ツェペリの孫・シーザー、波紋の先生リサリサ、ナチス・ドイツのシュトロハイム(ジョゼフを助け最後はサイボーグになる。Part1もそうだったんですが、この漫画の中ではナチス・ドイツは悪のイメージよりも気高いドイツ軍人として描かれています。少年漫画でしたから、あえて政治的なイメージを避けたんでしょうね。)たちと組んでバトルします。敵の名は2000年の眠りから覚めた柱の男4人衆サンタナ、ワムウ、エシディシ、カーズ。彼らは、吸血鬼どころじゃないです。それもそのはず石仮面を作ったのは、柱の男の一人カーズだったのです。更に吸血鬼たちは柱の男たちの食い物でした。そんな強敵がさらに太陽光線を克服し完全なる生命体になろうと、秘宝「エイジャの赤石」を求めます。その石の争奪戦が全編の軸になっていました。
 
サンタナの露骨な肋骨(リブス・ブレード)がジョジョを襲う。露骨な肋骨って、洒落ですかぁ(笑)この技、肋骨のみ後ろ向きに飛び出してきて、背面のジョジョを襲うんです。どんな状態にも体を変化させれる、とんでもない化け物でした。
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サンタナの親分格の柱の男3人。
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スージーQにのり移るエシディシと、ワムウの神砂嵐(かみずなあらし)にやられたシーザー。ジョジョVSワムウの古代ローマの戦車戦。馬は当然「吸血馬」。
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宇宙空間に葬られるカーズ。
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以下、Wikipediaから引用します。内容は完全ネタばれでっす。

ジョセフ・ジョースター
第2部のJoJo。ジョナサンの孫。詳細はココを参照。

シーザー・アントニオ・ツェペリ
ジョセフの親友で波紋使い。Part1に登場したウィル・アントニオ・ツェペリの孫で、父はイタリア人のマリオ・ツェペリ。1918年5月13日生まれ(1938年が舞台なので20歳)。両の頬に変なアザがある。波紋の師であるリサリサのことは母のように慕っている。軽い性格のジョセフとは当初打ち解けなかったが、ワムウとの初戦においてジョセフが自身を囮にスピードワゴンと自分を助けようとしたことを機に彼を見直すようになり、リサリサの下での修行を通して無二の親友となった。初登場の時点で波紋法を習得しており、シャボン玉を媒介とした波紋の攻撃を得意とする。いつでもシャボン玉を出せるよう、衣服には石鹸水を仕込んでいる。かつては家族と共に幸せに暮らしていたが、シーザーがもっとも尊敬していた父親が理由も告げずに突如失踪した(家族のための生活費は残していた)ことから父親を憎み、性格が荒れ放浪するようになる。孤児院に収容されるもその施設を脱走し、ローマの貧民街で犯罪(殺人以外の)に明け暮れる荒んだ青春を送る。そして16歳のときローマで父・マリオを発見するが、シーザーが不用意に柱の男に近づいて吸収されそうになったところをマリオが庇い、壁に引きずり込まれ柱の男に捕食され死亡してしまう。このときシーザーは、父親が自分や家族を捨てたのではなく柱の男や吸血鬼との戦いに巻き込まないため自分達に何も告げずに去ったことを知り、祖父と父の遺志を継ぐことを決意する。シーザーを庇う際、切迫した状況のせいか年月のせいかは定かではないが、マリオ自身はシーザーのことを息子と気付かずに死んでいった。しかし、赤の他人さえ命をかけて助けようとしたマリオの気高い精神はシーザーへと受け継がれた。それまでは父を恨み自ら「姓なんて無え」といっていたが、この事件以後は父およびその血統を強く誇りとするようになり、それを侮辱するものには容赦をしないようになった。罠を承知でカーズたちの隠れ家に単身乗り込み、ワムウを追いつめるもあと一歩のところで敗れる。瀕死の重傷を負いながらも自らの父・祖父が自己を犠牲にして他人を救ったことを思い返し、死力を振り絞ってワムウから解毒薬のピアスを奪い取ることに成功。バンダナに引っかけたリングを自身の血で作ったシャボン玉に入れて飛ばし、ジョセフに託して絶命する。ジョセフがピアスと共に受け取ったバンダナは形見の品として以降もジョセフが所持し、最終決戦ではそのバンダナをジョセフが身につけて戦った。ワムウに追い詰められた際、そのバンダナを利用することでジョセフはワムウを倒し、シーザーの仇を討っている。主な技は、衣装に仕込まれている特殊石鹸水に波紋を流し、シャボン玉を発射する「シャボンランチャー」、それを高速自転させて円盤状にして発射できる「シャボンカッター」。シャボンカッターは祖父ウィルの波紋カッターの応用技で、「シャボンカッター・グライディン」としてそのエッジ部分で切断したり、円盤本体を「シャボンレンズ」として屋内に太陽光を送り込んだりもできる。名前の由来はイギリスのロックバンド「Led Zeppelin」から。

リサリサ(エリザベス・ジョースター)
シーザーの波紋の師であり、後に師事したジョセフに波紋の扱い方を厳しく指導した。ジョセフの実の母親であり、1889年の大西洋の事件(Part1ラスト)でエリナに助けられた赤ん坊。ストレイツォによって育てられ、彼の指導により波紋を習得する。成人し、イギリス空軍のパイロットとなったジョージII世と結婚、ジョセフを産む。しかし、ジョージII世を殺害したイギリス空軍司令官として潜んでいたゾンビを波紋で倒すものの、目撃者がいたことから「イギリス空軍司令官殺し」の国家反逆罪で、全世界へ指名手配となる。が、スピードワゴン財団の協力で身を隠していた。そのためジョセフは、彼女が実の母だということを知らない。50歳だが、波紋の習得により20代後半のような若々しい外見を保っている。その波紋パワーはジョセフの軽く3倍。武器は、サティポロジア・ビートルという虫の「100%波紋を伝える糸」で編まれたマフラーで、それに波紋を流して吸血鬼を倒す。また武器であると同時に、生命反応を感知できるレーダーにもなっている。柱の男たちとの戦いの後、ジョセフに自分が母親であると打ち明け、ともにアメリカへ移住。1948年にハリウッドの脚本家と再婚したとされる。Part3には登場こそしないものの、ジョセフに「ジョースター家の血筋の人間には左肩に星型のアザがある」ことを教えていた。波紋使いは長寿であるが、その後の物語への登場は無く生死は明らかではない。名前の由来はアメリカのバンド「Lisa Lisa And Cult Jam」。

ロギンズ、メッシーナ
リサリサの屋敷の召使であり、波紋の師範代。リサリサの下でロギンズがジョセフを、メッシーナがシーザーをそれぞれ厳しく指導した。ロギンズは最終試練の場でジョセフを待っていたところをエシディシに殺された。メッシーナはエシディシが郵送した赤石の宛て先を突き止めた。単独でカーズのいるホテル跡へ向かったシーザーを止めに追うが、ワムウに左腕を切り落とされて気絶する(その後は元に戻っている)。名前の由来はアメリカのロックユニット「Loggins & Messina」から。

サンタナ
「柱の男」の一人で、彼らのうちでは最下位の階級にあたる。カーズ達が旅を始めた頃は赤ん坊だったため、年齢はワムウと同じく約12,000歳と思われる。理由は不明(他の3人の能力に付いていけなかった為?)だが、ローマの地下遺跡で眠る他の3人とは離れ単独でメキシコの遺跡で眠りについており、スピードワゴン財団が発見した。それをナチス・ドイツが、将来人類の存亡に関わると考え「柱の男」を倒す研究のため奪取、研究の過程で多数の囚人の生き血を吸わせることによって目覚めさせた。他の3人とは異なり特定の流法(モード)は見せておらず、「憎き肉片(ミート・インベイド)」「露骨な肋骨(リブス・ブレード)」などの自らの肉体の一部を操作して攻撃を行う。最下位とは言え僅かな間に現代語を習得し、サブマシンガン(MP40)を一目見ただけで分解するなど高い知能を持ち、且つ一人でドイツ軍基地を蹂躙する圧倒的な能力を見せる。ただ、ジョセフが自分に吸収されなかったり、波紋で攻撃を防いだりしているのを見て不思議に思っていたことから、「波紋」の存在を知らなかったようである。シュトロハイムの文字通りの捨て身の行動とジョセフの攻撃によって太陽の光を浴び、再び石化。スピードワゴン財団が回収した。その後の行方は劇中では語られていない。「サンタナ」の名はシュトロハイムが「メキシコに吹く熱風」という意味で便宜上名付けたもので本名は不明。当初、柱の男たちは「ヤツ」と呼んでいたが、後にワムウも「サンタナ」と呼んでいた。名前の由来はアメリカのラテンロックバンド「Santana」。

ワムウ
「柱の男」の一人。年齢はおよそ12,000歳。カーズ、エシディシらが旅立った時赤ん坊であったため、彼らの中では第3位の階級にあるものの、シーザーやカーズに「戦闘の天才」と言わしめる程の実力者。風の流法(モード)という超能力的な技を用い、必殺技は両腕を前に突き出した状態で内側に高速回転させ、巨大な竜巻を作り出して標的を粉砕する「神砂嵐(かみずなあらし)」と、膨大な量の空気を体内で圧縮し、極めて高圧の状態で噴出させて標的を切り刻む「最終流法(ファイナルモード)・渾楔颯(こんけつさつ)」。視覚無しでも、収納可能な1本の角で風の流れから相手の動きを知る事ができる。また、肺の水蒸気を胸から出して体の周りを覆い光を屈折させることで、一時的に透明人間になれる。これにより、ごく短時間ながら太陽光線の下でも行動することが出来る。そして額の角はドリルのように回転する武器ともなる。自分の影の中に入られるのを極端に嫌い、相手がカーズ達であっても無意識のうちに反射攻撃をしてしまう癖がある。カーズ、エシディシに対して非常に忠実であるが、戦いの場においては自らの戦いの美学を優先する。自分が認めるに足る敵と戦うことこそを名誉とする誇り高き男。復活後にジョセフと戦い瀕死のダメージを与えるものの、自らに傷を与えた男としてジョセフを認め、その心臓に毒の指輪を埋め込み決闘の約束とした。その後はギリシャで「エイジャの赤石」を探していたらしいが、スイスのサンモリッツにいるカーズと合流。その際、単独で攻撃を仕掛けてきたシーザーを苦戦しながらも倒すが、自らの命を失ってもジョセフに解毒剤を託そうとした彼の姿に敬意を表し、鮮血のシャボンを割らずに見逃した。その後、ピッツベルリナ山でジョセフと古来の作法に基づく「戦車戦」での決闘を行い、死闘の末に敗れる。そして、首だけの状態になりながらも自分の戦いを汚そうとした吸血鬼達に制裁を加えた後、自分より戦士として高みに立ったジョセフの成長に立ち会えた事に喜びを感じながら、1万年以上におよぶ自らの人生はジョセフに出逢うためにあったと言い残し消滅した。その時ジョセフはそれに答えるように無意識に敬礼で応じている。名前の由来はイギリスのユニット「Wham!」から。

エシディシ
「柱の男」の一人でカーズの同志。超高熱の血液を用いた炎の流法「怪焔王の流法」(かいえんのうのモード)を用い、必殺技の「怪焔王大車獄(かいえんのうだいしゃごく)」など自らの血管を変化させた血管針から血を流す攻撃を行う。性格は荒っぽく直情的であるが、彼自身はそれを自覚しており、頭に血が上った時は号泣して落ち着く事で感情をコントロールする。昔、中国に行った事があるらしく、ジョセフとの会話で兵法書の「孫子」を引用した。エイジャの赤石の所在を突き止めて1939年2月25日の夜にエア・サプレーナ島を襲撃しロギンズを殺害、ジョセフと戦うが敗北する。しかし、脳だけになりながらもスージーQに取りついて赤石をスイスにいるカーズのもとへ郵送、ジョセフとシーザーによりスージーQの体から追い出されると、朝日を浴びて消滅した。プライドを捨ててまで仲間のために生きようとした姿にはジョセフも善悪とは関係無い、一種の敬意を表していた。名前の由来はオーストラリアのロックバンド「AC/DC」から。

カーズ
「柱の男」の一人でリーダー。年齢はサンタナが自分の10分の1しか年を取っていないと発言していることから、最低でも120,000歳以上だと思われる。手から生やした刃をきらめかせる光の流法「輝彩滑刀の流法(きさいかっとうのモード)」を用いる。刃が光るからくりは、刃の表面をチェーンソーのように走るキバ状の突起が不規則に起こす乱反射によるもの。刃は足からも生やすことができる。柱の男たちの中では最も知能が高く、「究極生命体(アルティメット・シイング)」となることを望み「石仮面」を作り出した天才(究極生命体となった時点ではIQ400)。究極生命を目指すカーズに恐れを抱き、彼を殺そうとした同族をエシディシとともに返り討ちにして滅ぼした。彼にとって自らの信念は絶対のもので、そのための手段は選ばない卑劣さと両親さえも殺める冷酷さを持ち合わせる。しかし子犬を自動車から守ったり谷のそこに咲く花を傷つけないように振舞うなど、人間以外の生物への博愛精神と、独自の価値観を持っている。また、エシディシに対する強い仲間意識やワムウを強く心配する描写がある等仲間には優しい一面をみせている。だが、何故か「究極生命体」となった直後にリスを無残に殺している。同族を滅ぼした後、自分の思想に共感したエシディシと、当時は生まれたばかりでそれらの事情を知らないワムウやサンタナを引き連れ、旅に出た。究極生命体になる為の研究の過程で「エイジャの赤石」の力を発見。石仮面の完成に必要な「スーパーエイジャ」の所在をつきとめるも、休眠期に入り柱の中で眠りについていた。1939年1月30日にワムウやエシディシとともに復活。同年2月28日、スイスでの決闘でリサリサを騙し討ちにして赤石を手に入れる。その後ジョセフに敗北するが、その直後に自らに止めを刺そうとしたシュトロハイム隊の攻撃を利用し、赤石の力で究極生命体になる。太陽光や波紋を克服すると共にあらゆる生物の能力を体現できるまでになり、ジョセフの数百倍もの強さの「波紋」を練るまでに至った。ジョセフにイタリアのヴォルガノ島まで誘導され溶岩の中に落とされるも、究極生命体の能力・泡の壁をまとい、脱出。ジョセフの左腕を切断し、彼とシュトロハイムに死を諦観させた。しかし、新たに得た「波紋」でジョセフに止めを刺そうとしたところ、赤石によって増幅させられた超巨大な波紋エネルギーが火山の噴火を誘ってしまい、噴出された火山岩に巻き込まれて宇宙空間に放逐されてしまう。その後、自らの体内から空気を噴出してその反作用で地球に戻ろうとしたが自らが凍り付いてしまったため失敗。生物と鉱物の中間の物体として永遠に宇宙空間を漂う存在となってしまった。そして究極生命体であるが故に死にたくても死ぬことができず、最終的に「考えることをやめた状態」になった。名前の由来はアメリカのバンド「The Cars」から。 このほか、回想シーンで「柱の男」の一族が数人登場しているが、カーズの粛清を決定する会議を開いている姿と戦い倒され死んでいる姿が描かれるのみである。

吸血鬼・ストレイツォ
Part1で登場した波紋の戦士でリサリサの師匠。年齢はスピードワゴンと同い年であることから75歳。波紋法を持ってしても防ぎきれぬ自身の老化に危機感を持っており、ひそかにディオ・ブランドーの吸血鬼の力に憧れていた。そのため、スピードワゴンに呼ばれて弟子たちとともにメキシコを訪問し、柱に埋め込まれたサンタナと多数の石仮面を目の当たりにした際、弟子たちを殺害した後にスピードワゴンを襲い、石仮面を持ち出して吸血鬼となった(その際に、容姿がPart1とほぼ同じ状態にまで若返った)。しかし、波紋使いとしての誇りだけは失わなかったのか、吸血鬼となった後も血を吸わず、無関係な人間を手にかける事はなかった(ジョセフを誘き出すために少女を人質をとったが、その際にも奥歯を引っこ抜いただけで殺してはいない。)。自身の脅威になるであろうと判断したジョセフを抹殺すべく彼と戦い、Part1でディオも使用した「空裂眼刺驚」を使ったが、打ち返されて敗北。若返った事を至上の幸福と称して、波紋の呼吸を行い、自らの命を絶った。名前の由来はPart1のダイアーとともにイギリスのロックバンド「Dire Straits」から。

吸血鬼・鋼線(ワイアード)のベック
カーズの手下の吸血鬼。厚ぼったい唇とドカベンの殿馬一人のような「~ズラ」口調[2]が特徴。恋人を絞め殺した脱獄囚だったが、逃亡中にカーズにより石仮面で吸血鬼となった。一人でカーズの部屋の門番を任されている辺り、カーズ配下の吸血鬼の中では抜きん出た実力の持ち主だったと思われる。自分の体毛を棘状に変化させることができる。ジョセフの武器であるクラッカーを破壊するが、リサリサに瞬殺され、ジョセフには口調をマネされる。名前の由来はイギリスのギタリスト「Jeff Beck」と彼のアルバム「Wired」から。

ルドル・フォン・シュトロハイム
ドイツ軍のメキシコ秘密基地の指揮官でナチスの一員。髑髏章の制帽を被っていることから親衛隊、名に『フォン』がつくことからユンカーと推測される(実際の親衛隊は庶民出身が殆どで、ユンカーはいなかった)。階級は初登場時に少佐。再登場後は大佐に昇進。基地で柱の男たちを研究する目的でサンタナを復活させた。サンタナの予想を上回る能力から脱走され、人類を滅亡させてしまう危機に直面し、ジョセフとの共闘で日光を浴びさせる事に成功するが、体内に侵入されてしまう。ジョセフに依頼して足を切り落とし、手榴弾によって自爆をしたが、それでもサンタナは倒せなかった。しかし、彼が自爆したことで再び日光に晒されたサンタナはジョセフによって石化される。その後、全身をサイボーグ化して再登場(同時に大佐に昇進)し、柱の男との戦いに参加。彼の肉体改造はサンタナのデータを参考にしており、身体能力はサンタナを上回ったが、サンタナよりもはるかに格上の存在であるカーズには通用せず、再登場直後の戦闘ではカーズに胴体を真っ二つにされてしまった。それでも、片目に内蔵された紫外線ストロボなどの自身の内蔵武器を活用して生き残り、再改造・修理を受けて復帰した(このとき左腕が生身に戻っている)最後の戦いでは苦戦するジョセフのサポートにまわった。性格面はプライドが高く、ナチスの選民思想に影響されてか傲慢にも思えるが、勇気のある人間は人種や年齢を問わず尊重する。単身で実験台になろうとした捕虜の少年を救ったり(その少年以外の全員を実験に使ったのだが)、自分の身を犠牲にしてジョセフを助けたりと正義漢の一面も。柱の男たちとの戦いの後、ジョセフの生還を知ることなく1943年のスターリングラード戦線で誇り高きドイツ軍人として名誉ある戦死を遂げたことがエピローグで記されている。名前の由来は俳優の「Erich Von Stroheim」から。

スージーQ
リサリサの使用人。かなり天然ボケな性格のイタリア人女性。脳髄のみのエシディシによって操られ体内をボロボロにされるが、ジョセフに救われた。柱の男との戦いを終えたジョセフを介抱し、その後結婚するが、彼女がジョセフの生存を仲間達に連絡し忘れていたため(このときジョセフはカーズ戦で死んだと思われていた)、ジョセフは自分の結婚を自分の葬儀の場で発表する羽目に。Part4での孫の空条承太郎の台詞によると、ジョセフの浮気が判明したとき、かなり揉めたらしい。名前の由来はアメリカのロックミュージシャン「Suzi Quatro」という説もあるが、おそらくDale Hawkinsの「Susie Q」。ただ、連載当時は「STACEY Q」という女性シンガーが活躍しており、ここからの引用の可能性もある。

ジョージ・ジョースター2世
ジョナサンとエリナの息子で、リサリサの夫でジョセフの父。イギリス空軍のパイロット。軍の上官がディオの生んだゾンビの生き残りであることに気付き調査をしていたが、素質はあったものの波紋の修行をしていなかったため殺されてしまった。なお、名前はPart2では単に「ジョージ・ジョースター」と語られているのみで、Part3以降の家系図において「ジョージ2世」とされている(1世はPart1のジョースター卿)。

柱の男(はしらのおとこ)
2000年周期で石柱の中から復活し活動する謎の生物「闇の一族」のこと。そのうちの一人であるカーズによって滅ぼされたため、作中の時点で生存するのはカーズ・エシディシ・ワムウ・サンタナの四人のみ。かつて神や悪魔(或いは鬼)などと原始の人間たちに認識されていた存在。頭にはそれぞれ固有の角(ワムウの発言)、或いは触覚(カーズの発言)がある。人間とは比較にならぬほどの寿命・知能・身体能力を誇るが、紫外線に弱く、太陽光を受けると、吸血鬼のように灰化まではしないものの、硬直して石となる。ただしエシディシによると「強力な『波紋』」の攻撃を受ければ消滅もする。普通に口から物を摂取することもある(カーズが酒を飲んでいる等)が、全身の細胞から消化液を出して「食事」を行うため、波紋使い以外の人間や吸血鬼が柱の男の肉体に接触すると、削り取られるようにして食われてしまう。「石仮面」に「エイジャの赤石」の力を取り込み、弱点の太陽光を克服、究極生物へ進化することを目論んでいた。Part1から登場する石仮面は、カーズが研究の過程で作った試作品である。その試作品の「石仮面」を使い、「柱の男」達は、ただの人間よりも高効率のエネルギー源として人間を吸血鬼に変貌させ、捕食していた(ただ、吸血鬼になった者達がこの事実を把握していたかは定かではない)。「波紋使い」の一族は、この柱の男達からエイジャの赤石を守るため、また柱の男達を殲滅するために存在することも明らかになる。

エイジャの赤石(えいじゃのせきせき)
カーズ達が捜し求めていた、ルビーのように赤い石。結晶内で光を何億回も反射を繰り返し増幅した後、ルビーレーザーのように一点に照射する力を持っており、不純物の多い粗悪な石でさえ、ランプの炎の光だけでエシディシの掌を貫通する威力を発揮した。石仮面の骨針の力が自分達の脳を押すには不足していることに悩んでいたカーズは、赤石の力で骨針を強化しようと考え、ローマ皇帝が持つといわれた一点の曇りも無い「スーパーエイジャ」を入手すべく、ワムウとエシディシを連れて2,000年前のヨーロッパに現れた。逆を言えば、「スーパーエイジャ」が無ければカーズの野望は実現しないのだが(実際にジョセフも赤石の破壊を提案していた)、これが無ければ「柱の男」を倒せないという言い伝えが残されていた為、代々の波紋戦士によって引き継がれ、作中の時代では宝石に偽装されてペンダントに組み込まれた状態でリサリサが所持していた。この言い伝えが残された理由は、赤石に波紋を増幅する力があり、この力を持ってカーズ達を倒そうとしていたからだと思われるが、何故か波紋増幅能力については伝承されず、カーズによって奪われ、彼はこの石を使い、究極生命体へと変貌する。しかし最後はこの石の力が火山の大噴火を引き起こし、カーズを宇宙へと追放したため、結果的に言い伝えは真実になったともいえる。その後の赤石の行方は不明だが、おそらくは火山噴火の際に紛失したか、ジョセフが持っていてリサリサに返したと思われる。ちなみに、週刊少年ジャンプ連載当時、本作品には「ロマンホラー! 真紅の秘伝説」なるキャッチコピーが添えられていたが、これは作者本人の意図するところではなく、担当編集の独断によって付けられた深い意味のない物だったという。だが、赤石の登場により、このコピーがそれなりの意味を持つものとなっていった。名前の由来はアメリカのバンドSteely Danのアルバム「Aja」、もしくはイギリスのロックバンドASIA。