激しい嵐が街を襲った翌日、湖の向こう岸に不穏な霧が発生していた。デイヴィッドは不安に駆られながら、息子のビリーを連れ、隣人の弁護士ノートンと街へ買い出しに向かう。3人がスーパーマーケットに入り物色していると、外で軍人が歩き回り、サイレンが鳴り続ける。ただならぬ雰囲気に緊張していると、ひとりの中年男が叫びながら駈け込んで来た。「霧の中に何かがいる!」と。店外を見ると深い霧が駐車場を覆っていた。・・・

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霧の中から何かが襲ってくる、、、スーパーマーケットに閉じ込められた人たちの運命や如何に、、、って映画です。初めはザ・フォッグのような映画かなと思っていましたが、クリーチャーものでした。トンボのような昆虫やその虫を食う翼竜、蜘蛛、巨大カマキリ、そして触手をもつ四足で歩くゴジラ級の化け物が登場します。この化け物はアメリカの科学者が異次元の世界の扉を開けてしまい人間界に入り込んだって設定でした。なんかフロム・ビヨンド風です。でも一番オッソロしいのが、狂信的なおばはん:カーモディー。最初は一人でブツブツ言っているだけだったんですが、化け物を見て恐怖におののく人々をだんだん扇動し始めます。そしてついには、自分は神の代弁者と名乗り、この厄災は軍人ジェッサップのせいだと言い切り、化け物の生贄にしちまう。とんでもないおばはんでした。結局、デイビッド達がスーパーを出ようとした時、デイビッドたちを殺そうとするんでオリーに射殺されますけどね。そしてオチはチョー無情なオチでした。車で逃げたデイビッド達でしたが、ガス欠になり生きる希望を亡くしてしまいます。銃に残された弾丸は4発。車にはデイビッドの息子を含めて5人乗車。デイビッドはみんなの同意を得て、我が息子を含めて射殺。そして車の外に出て化け物と戦おう(実は自殺ですが)とした時、軍隊が霧の向こうから現れる。えーー、そんなら、みんな殺さなくても、息子を殺さなくてもよかったのにぃ。車の脇で絶叫する姿がメッチャ可哀相。こんな状況なら、デイビッドは生きる希望も無いし、自殺してしまうかもしれませんねぇ。

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2007年 アメリカ THE MIST ★★★☆ 
監督、脚本、製作:Frank Darabont
原作:Stephen King
製作:Liz Glotzer
製作総指揮:Richard Saperstein Bob Weinstein Harvey Weinstein
音楽:Mark Isham
出演:Thomas Jane ... David Drayton(映画のポスターを書くアーティスト)
Marcia Gay Harden ... Mrs. Carmody(狂信的な神の信者)
Laurie Holden ... Amanda Dumfries / Dunfrey(新任の教師)
Andre Braugher ... Brent Norton
Toby Jones ... Ollie Weeks(スーパーの店員、射撃の名手)
William Sadler ... Jim(ガソリン・スタンドの親父)
Nathan Gamble ... Billy Drayton(デイビッドの息子)
Alexa Davalos ... Sally(スーパーのレジ係)
Sam Witwer ... Private Jessup(軍人、サリーの同級生で恋してる)