美大生の木股英雄は、富江をモデルとして肖像画を描いていたが、富江にその絵を無惨に切り裂かれ、発作的に富江を殺害してしまう。彼は友人の青山巧、細田俊一の手を借り、富江の遺体を山中に埋める。後日、巧、俊一、英雄達の参加した合コンの場に、参加予定の無い女性の姿が……それは紛れも無く、死んだ筈の富江だった。その夜、錯乱した英雄がトイレの中でナイフを喉に刺し自殺。やがて俊一、俊一の母・朋子、巧、そして巧と同棲している恋人の瞳までもが、富江によって次第に人生を狂わされてゆく。・・・

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男を発狂させる魔性の女・富江シリーズ第3弾。富江自身は殺人を犯すんじゃないのですが、好きになった男が狂って富江を殺す。そして発狂した男は自殺するってパターンでっす。監督は、これが映画監督デビューとなる呪怨の清水崇さん。(この翌年ビデオ版呪怨がヒットします。その後は皆さん、知ってのとおりです。)音楽が少なめで、地の底から響いてくるような効果音はお馴染みですが、恐怖演出は少なく、あまり怖く無かったですね。印象的なのは首だけでしゃべる富江とか、のり移られた瞳の左目がずれて、富江の首が現れるCGシーン位。今回の富江は、何回殺されても再生するのは同じですが、人に憑依する能力を持っています。瞳にとりつき自殺させ、ラストでは巧の妹・理恵に憑依していました。この後、4作目にこのプロットは繋がっていくのでしょうか?オイラはこれは、これで終わり、4作目は別のシチュエーションだと思います。

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2001年 日本 Tomie re-birth ★★
監督:清水崇
脚本:藤岡美暢
音楽:ゲイリー芦屋
出演:酒井美紀(富江)
妻夫木聡(青山巧)
邑野みあ(青山理恵、巧の妹)
遠藤久美子(北村瞳、巧の恋人)
黄川田将也(細田俊一)
中島ゆたか(細田朋子、俊一の母)
忍成修吾(木股英雄)