2006年テネシー州レッドリバーの古い屋敷に住む少女ジェーンは、毎夜幽霊におっかけられる悪夢にうなされていた。ある日、母エリザベスは屋根裏で1817年に書かれた古い手紙を見つける。そこには、この家の主人ジョンと妻ルーシーが思いもかけない悲劇に見舞われることになった、この家にまつわる恐ろしい秘密が綴られていた。・・・

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実話が元の話。アメリカで霊が殺人をしたと唯一記録されているとか。話のほとんどは、1817年から1818年の出来事です。悪霊映画という触れ込みですが、何でベル家が呪われるのか、理由が分からないまま進みます。途中まではジョンに高利で金を借りたバッツがかけた呪いかと思いましたが、どうも違う。そして衝撃の展開になるのです。実は原因は悪霊じゃなくて、とり憑いているのはベッツィー自身でした。とり憑いているのはベッツィーの幽体。(自分の幽体はとり憑いているとは、言いませんが)どういう事かというと、父親のジョンは娘のベッツィーの処女を奪い、近親相姦していたのでした。それがベッツィーのストレスとなり幽体離脱を引き起こし、ベッツィー自身を苛める。そうすれば家族の注意が集まり父親にやられないで済む。更に父親にも幽体はとり憑き、攻撃します。そして母親ルーシーの手を借り、父ジョンを毒殺させるのです。時代変わって2006年、その事実を知ったジェーンの母は娘ジェーンも父親デビッドと関係があるんじゃと気づき、絶叫して幕でした。これは、思春期の少女の心的ストレスは思いがけない霊的パワーを生み出すという映画だったのです。ストーリーは肩透かしを食った格好ですが、2人の少女Rachel Hurd-Wood 、Isabelle Almgren-Doréは将来が期待できる美人なので、まあOK。

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一番下の写真、ベッツィーの夢に出てくる女の子・・・この子の意味が不明ですね。見終わって考えると今の汚れた自分じゃなくて子供の時代に戻りたいというベッツィーの願望なのでしょうかね?

2006年 イギリス・カナダ・ルーマニア・アメリカ AN AMERICAN HAUNTING ★☆
監督、脚本:Courtney Solomon
原作:Brent Monahan novel "The Bell Witch: An American Haunting"
製作:Christopher Milburn  André Rouleau Courtney Solomon
製作総指揮:Simon Franks Zygi Kamasa Robert Little Lawrence Steven Meyers Julien Remillard Maxime Rémillard Allan Zeman
撮影:Adrian Biddle
音楽:Caine Davidson
出演:Donald Sutherland(John Bell)
Sissy Spacek(Lucy Bell、ジョンの妻)
James D'Arcy(Richard Powell、ベッツィーの学校の教師)
Rachel Hurd-Wood (Betsy Bell / Entity Voice、ジョンの娘)
Matthew Marsh (James Johnston、神父、ジョンの友達)
Thom Fell (John Bell Jr. 、ジョンの息子)
Zoe Thorne(Theny Thorn、ベッツィーの女友達)
Gaye Brown(Kathe Batts)
Isabelle Almgren-Doré(Jane)
Susan Almgren (Elizabeth Powell、ジェーンの母)
Howard Rosenstein (David、ジェーンの父)