曹操の元へ男装してスパイとして潜入していた孫権の妹・尚香は、疫病で亡くなった兵士たちの死体が船に積まれ、連合軍のいる対岸へ流されていく光景を目撃する。死体に触れた連合軍の兵士から次々と疫病が感染し、曹操の非情なやり方に周瑜をはじめ、連合軍は憤りを感じ、劉備軍は自軍の兵と民のために撤退を決意するが、孔明はただひとり戦地に残るのだった。劉備たちが4万本の矢を持っていったことの責を問われた孔明は、三日で10万本の矢を調達すると周瑜に宣言。一方、周瑜も水上戦に長けた曹操軍の武将二人を排除すると宣言する。お互いの首をかけた発言に周囲は冷や冷やするが、当の本人たちは涼しい顔をしているのであった。孔明は霧の中、わらで作った人形を乗せ、いかにも出陣してきたと見せかけ、敵に何度も攻撃させ、あっという間に10万本の矢を集めてきた。一方、周瑜の偽の手紙により仲間割れさせられ、更に矢の責任を取らされた水軍の武将二人は曹操に首を切られるのだった。そして連合軍が曹操軍を撃退するための作戦を練っているその時、自分が戦争の発端であることを知った小喬は、一艘の舟に乗って曹操のもとへと向かっていた。・・・
 
レッドクリフ Part II 未来への最終決戦 amazon


今回はPART1の続きで、迫力は満点になっています。何が凄いかっていうと、連合軍の火攻(火攻め)のシーンの映像が凄い。風向きが変わり、形勢逆転となり少ない船で突っ込んでいくのです。船の先端には爆薬を入れた樽を置き、それに火をつけて突っ込み、相手の船に転がさせる。一艘爆発させれば、ロープで繋がっている他の船も沈められるのです。また前半で仲間割れを起こした連合軍ですが、すべては作戦で、正面攻撃は呉軍、陸地から劉備軍でした。大将しかこの事を知らず、仲間もみんな騙されていたのです。そして何と言っても、今回勝てた最大の要因は、小喬。敵軍に乗り込み女の色香で、曹操にお茶を飲ませ、風向きが変わるまで曹操軍の出兵を遅らせたのですから。風向きが変わらなければ、確実に連合軍の負け戦でしたからね。女欲しさに始めた戦争で女の為に負けてしまった曹操でした。自業自得ですね。男にとって一番弱いものは、やはり女性ですね。(笑)そして唯一の日本人俳優・中村獅童はというと、日本人らしく周瑜を助ける為、爆弾を持って敵の防衛壁に突撃。爆弾を投げつけ、防衛網は破れましたが、その時の火力で殉死しました。おおっ、、、見事な特攻精神ですね。でもそれを言ったら、最初の火攻も特攻隊となんら変わりませんけど。

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2008年 中国・香港・日本・韓国・台湾 RED CLIFF PART2 赤壁決戦天下 ★★★★
監督:ジョン・ウー(呉宇森)
製作総指揮:テレンス・チャン(張家振)
脚本:ルー・ウェイ(芦葦)、ヅォウ・ジンジー(鄒静之)
撮影:ルー・ユエ(呂楽)、チャン・リー(張黎)
音楽:岩代太郎 主題歌 " 心・戦〜RED CLIFF〜 " alan(阿蘭)
出演:トニー・レオン梁朝偉(周瑜)
金城武(諸葛亮、諸葛孔明)
チャン・チェン張震(孫権)
ヴィッキー・チャオ趙薇(孫尚香、孫権の妹)
中村獅童(瓦瀧、孫権軍)
チャン・フォンイー張豊毅(曹操)
リン・チーリン林志玲(小喬、周瑜の奥さん)
フー・ジュン胡軍(趙雲)
ヨウ・ヨン尤勇(劉備、劉備軍)
ザン・ジンシェン臧金生(張飛、劉備軍)
バー・セン巴森(関羽、劉備軍)