バートック産業の科学研究所で誕生した赤ん坊、それは巨大な昆虫の卵のようなものから殼を割って産まれ出た。母ヴェロニカは、その卵を見た瞬間、ショック死した。マーティン・ブランドルと名付けられたその赤ん坊は、遺伝子レベルで人間とハエのそれが混ざりあったミュータントで、異常なスピードで育ってゆき、脳の発達も早い天才児であった。

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研究所の社長アントン・バートックのもとで10歳の体格に成長したマーティンは、ある日可愛がっていた犬がベイ17という場所にあるテレポットの中に入れられ、変わり果てたおぞましい姿で再び現われ出たのを偶然目撃し、大きなショックをうける。5歳の誕生日を迎え、すでに成人の体に成長したマーティンは、バートックから彼の実父があのテレポットを発明したことを知らされ、自分もそれを利用した転送実験に取り組むことを決意する。やがて彼は研究所で深夜勤務しているベス・ローガンと出会い、恋におちた2人は夜中2人だけの実験を進めてゆく。ある日、研究所の遺伝子部のパーティーでマーティンは偶然に、あの犬が生きている事を知る。アントンから安らかに死んだと聞いていたので、頭にきて、また、その不憫な体が可哀想でならなかった。彼は密かに犬を訪れ、泣きながら毒薬であの世に送ってやった。そしてついに彼の変身は始まり、ベスが研究所をクビになったことで物理的にも心理的にも追いつめられた彼は、自分が実験動物なみの監視の中にいることを知り研究所を脱出する。ベスとともに父の死の状況を知る唯一の男スタシス・ボーランのもとを訪ねるが、彼はマーティンの何の助けにもならなかった。見かねたベスの連絡で彼が研究所に運び込まれた時、その体はすっかり巨大なマユにくるまれていた。そして深夜、巨大昆虫となってマユから現われ出た彼は、科学者を殺し、保安隊と戦い、バートックへの復讐を実行する。そしてバートックと共にテレポットに入り、遺伝子組み換えの転送を果たしたマーティンは、人間の姿となってそこから現われ出る。一方のバートックは巨大な醜い昆虫と化し、彼は以前犬が飼われていた実験室へと葬られるのだった。・・・幕



1のセスの息子の話です。科学者の悲哀とか、ラブストーリーの味付けが薄くなって、普通の怪獣映画になってしまいました。その中で一番、心に残ったのは転送失敗で化け物になってしまった犬の姿。あらすじに書いてあるように、マーティンが毒薬をかがせ殺すのですが、この犬、、、かわり果てた姿になっても2年前のマーティンを覚えていて、尻尾を振っているのです。この姿は余りに可哀想でぇ、、、、思わずもらい泣きでした。この映画のハイライトは、このシーンに尽きますyo。

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1989年 アメリカ The Fly II ★☆
監督:Chris Walas
製作:Steven Charles Jaffe
製作総指揮:Stuart Cornfeld
原案:Mick Garris
脚本:Mick Garris Jim & Ken Wheat Frank Darabont
撮影:Robin Vidgeon
音楽:Christopher Young
出演:Eric Stoltz(Martin Brundle)
Daphne Zuniga(Beth Logan)
Lee Richardson(Anton Bartok)