軍が密かに開発したロボット兵器オメガワン。カンボジアでゲリラ鎮圧をさせるが、メモリーが故障して暴走。敵、味方の区別無く殺戮し始めた。司令部はオメガワンの開発者マッシャーにベトナム戦争帰りの精鋭小隊パム(隊長マーフィー・ブラック少佐)をつけて回収に向かわせた。ただしパムにはオメガワンの存在は知らさずに。・・・


作品の印象はプレデターの2番煎じ。宇宙怪物プレデターをロボット兵器に変えただけです。ロボットは黒尽くめで中々迫力があります。(見方によっては血のバレンタインの炭抗夫ルックと一緒)しかし、終盤までコマンド部隊とオメガワンは、中々戦わないです。それどころか、コマンド部隊は人間狩りする奴らや、たまたま出会ったゲリラと勝手に交戦するのです。これは任務外ですので、おかしな感じですね。映画の為、アクションシーンが必要なのは分かりますが、一応筋を作っておいて欲しかったです。そしてオチは、オメガワンは単なるロボットには非ず。マーフィーのべトナム時代の親友マーチン・ウッドリング中尉が地雷で負傷、脳しか生き残らなかった為、機械の体に脳だけつけたアンドロイドでした。ですから、オメガワンはマーフィーと出会い記憶を復活。最後には爆破装置を渡して殺してくれと頼むのです。ここもね、最後まで戦わず、親友同士のオチにしちゃった。グロも死体だけ、エロはゼロ、全体的に中途半端な感は否めません。でもイタリアのB級映画、こんなもんかな?

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1988年 イタリア Robowar、Robot da guerra ★☆
監督:ヴィンセント・ドーン(=ブルーノ・マッティ)
原案:クラウディオ・フラガッソ
脚本:ヴィンセント・ドーン ロッセラ・ドルーディ
音楽:アル・フェスタ
出演:レブ・ブラウン(マーフィー・ブラック少佐)
アレックス・マクブライド(ガリノー一等兵)
ロマノ・プッポ(コリー伍長)
マックス・ローレル(クワン)
ジム・ゲインズ(ピール)
ジョン・P・デュラニー(ブレイ、通称パパドック、軍医)
メル・デヴィッドソン(マッシャー)
キャサリン・ヒックランド(ヴァージニア)
クライド・アンダーソン(人狩りのハンター)