1968年、ロシアのスパイ偵察機がアメリカ西部に墜落した。そして、パイロットと奇妙なガラス瓶が多数見つかり米軍の核施設に監禁された。しばらくするとパイロットがガラス瓶に入った謎の病原体に感染。米軍はパイロットをペンシルバニア州の田舎町にあるレイブンサイド軍事病院に移す。感染は病院内で更に蔓延。職員デイル・デルカはその病気の真相を明るみに出す為、軍の秘密が隠されたガラス瓶を水筒に隠し、密かに持ち出そうとする。その時、テラー軍曹率いる特殊部隊が病院を急襲。関係者、感染者(ゾンビ)を皆殺しにし、病院を爆破、ガラス瓶を破壊した。デイルは近くの崖まで逃げるが、感染して殺された。しかし水筒は草むらに置き去られ、軍は見つけれなかった。時は流れて現代、軍事病院の跡地にはレイブンサイド記念病院(精神病院)が建っている。そこの医師:ドンウェン、そして患者アイザック、ボリス、サム、ジャッキーは、課外授業の時、崖の草むらで水筒を見つける。そして彼らは何も知らずに水筒を開け、35年間眠っていた病原体を起こしてしまう。・・・

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出だしはスプラッター全開で飛ばしまくります。んがぁ、現代のレイブンサイド記念病院の描写になって失速。ドンウェンらの人間描写が長くなっていって、おやっと思っていたら、思わぬ方向へ話が向かっていきます。ドンウェンら6人は、水筒の中のウィルスの容器を開けてしまい感染。ところが、すぐにゾンビ化しない。死んではいるのだけど意識はあるし話も出来る。そして6人はテレパシーで考えていることが共有されているのです。そして更に一人が体に傷を受けると、みんな同じ傷ができるのです。ラストは、アイザックが銃で自分の頭をふっとばし、この6人は一緒におだぶつ。でもウイルス感染は病院の外まで広がり世紀末へまっしぐらでした。なんじゃこりゃ、、、ゾンビ映画なんですが、主人公ドンウェンがゾンビと戦う訳でもないし、ただゾンビになっちゃった仲間ともめているだけ。こんな内容で死霊のえじき(デイ・オブ・ザ・デッド)の続編、(以前ネットで一応前日談と言われていた)を名乗るには無理があるでしょ。ただしゴアゴアの血まみれシーンやお食事シーンはたっぷりありますから、採点★2つはそれでつけました。

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右のゾンビは上から、ヘラー博士ゾンビ、パティゾンビ、ボリスゾンビ。

2005年 アメリカOV DAY OF THE DEAD 2:CONTAGIUM ★★
監督:アナ・クラヴェル ジェームズ・デューデルソン
脚本:アナ・クラヴェル
音楽:クリス・アンダーソン
出演:ステファン・ウルファート(ドンウェン医師)
ジャスティン・アイポック(アイザック)
ローリー・バラニャイ(エマ、アイザックの恋人、自殺癖で入院中)
スタン・クリメッコ(ボリス)
ジョン・フリーダム・ヘンリー(ジャッキー)
ジュリアン・トーマス(サム、黒人)
エイプリル・ウェイド(パティ、レズビアン、エマを愛する)
アンドレス・ヴァン・レイ(ヘラー博士)
ジャックリーン・オリバー(ヴィッキー、薬中、パティと対立)
ジョー・C・マリオ(マーシャル医師、腕を噛まれて血まみれモンスター化)