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1963年のイリノイ州ハドンフィールド。10月31日ハロウィンの夜、6歳のマイケルは、両親が外出している時、姉ジュディスがボーイフレンドを自分の部屋へ連れていくのをじっと見ていた。そして男が帰った後、仮面を被り2階の姉の部屋へ行く。そして突然、上半身裸の姉を肉切り包丁で襲った。その後、帰ってきた父母と玄関で会ったマイケルは肉切り包丁を右手に持ち呆然としていた。半年後の1964年5月1日イリノイ州スミス・グローブ。マイケルの主治医ルーミスは裁判所の判決で精神病院の変更と主治医交代を告げられていた。ルーミスはマイケルの中に巣食う悪を見抜き、ここは警備が甘いとか、マイケルを見くびってはいけないと警告したが信じてもらえなかった。その後、ルーミスはマイケルの部屋を訪ね、俺は騙されないと言い、彼と将来対決する決意を述べる。

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時は流れ、1978年、ハロウィンの前夜のスミス・グローブ。雨の中をルーミスと看護婦を乗せた車が疾走していた。彼は21歳になったマイケルを精神病院から法廷へ出頭させるために使わされたのだが、ルーミスにはマイケルが精神異常という理由で無罪になることが分かっていた。ルーミスが病院に着いた時、夜なのに患者が多数外を徘徊していたので不審に思いルーミスが車を降りると、マイケルは素早く車の天井に乗り看護婦を襲い車を奪って脱走してしまった。翌日はハロウィンの日。ハドンフィールドのマイケルの生家マイヤーズ家は、売りに出されていたが、惨劇の事実の為、今では肝試しの場となっていた。高校生ローリーは不動産家の父モーガンに頼まれ、客に見せる為マイヤーズ家の鍵を玄関のマットの下に置きに行く。その時、家の中に潜んでいたのはマイケルだった。マイケルはローリーの事が気になりはじめ、ストーキングを開始する。また彼はハドンフィールドへ来る途中で殺害した作業員から作業つなぎを奪い、更には金物店で白いハロウィン・マスクと洋包丁を盗んでいた。保安官であるブラケットと共にマイヤー家を訪れたルーミスは、ここで犬が絞め殺されているのを発見。マイケルが15年前の悪夢を再現する為に、この地に戻ったのを確信した。そして、その夜ブラケットの娘アニーがローリーに子守を頼みボーイフレンドのポールを迎えに行こうと車に乗った時、背後からハロウィン・マスクをつけたマイケルに首を絞められて絶命する。またアニーが子守を頼まれていた子供リンゼイの家では、そこをホテル代わりにしようと考えたアニーの友達リンダとボブが誰もいないのを幸いにベッドインしていた。ボブは台所ヘビールを取りに行った時、肉切り包丁で磔にされ殺され、部屋でボブを待っていたリンダは電話コードで絞殺された。その頃、何となく胸騒ぎを感じたローリーは、リンゼイとトミーを寝かしつけ向かいのリンダ達のいるリンゼイの家に向かった。(ローリーはトミーの家で子守をしていた。)家の中に入ったローリーは、その様子を見て愕然とした。アニーはベッドの上で目をむき絶命、枕元にはジュディスの墓石が置かれていた。またボブの死体はブランコのように揺れ、そしてリンダも押入れで死んでいた。錯乱し涙を流し階段に向かうローリーの左上腕をマイケルが包丁で襲う。ローリーは階段を転げ落ち、隣家に助けを求めるが無視されてしまった。ローリーはトミーの家に行くが玄関の鍵が無い。2階に植木鉢を投げつけ寝ているトミーにをたたき起こす。トミーの家に逃げこんだ彼女は電話で助けを求めようとするがコードは切られていた。ソファの前にあった編み棒を握りしめたローリーは、包丁で襲われた時、咄嗟に編み棒をマイケルの首に刺した。マイケルは編み棒を取り、倒れこんだ。ほっとして2階に上り子供たちを抱きしめている時、倒れたはずのマイケルが再び襲ってきた。ローリーは、クローゼットに逃げ込みハンガーで突いて応戦。そしてマイケルが落とした包丁で胸を刺す。やっと死んだと思いきや、またしてもからマイケルは起き上がりローリーの首を絞める。同じ頃通りかかったルーミスが子供が逃げ出すのを見て、拳銃を片手にかけつけて来た。2階に上がりルーミスが1発撃った。その後、ルーミスは5発連射。マイケルは2階から地上に叩きつけられた。しかし、すぐに死体は消えた。ルーミスは怪訝な表情で、マイケルこそハロウィンの夜に現れる伝説のブギーマンなのだと確信した。・・・幕(以上のネタばれは、Extended Edition です。)

前半は子供マイケルの1人称カメラが、刺激的です。マスクを被った視線での姉ジュディスの殺害シーンなんかはホラー映画の名場面ですよね。(血まみれのジョディス・・・唯一の血の死体でした。)中盤は大人になり脱走したマイケルが、ローリーをストーキングするシーンがずっと続きます。さあ、襲うのか、それっ今かと、ジリジリじらされますが、中々マイケルは襲いません。ずっとつけねらい、見ているだけです。(こういう所がサスペンスフルっすねぇ。)でも、アニーを殺った後は、そそくさとボブ、リンダを血祭りにあげますが、流血描写はありません。スラッシャーものでも、大変おとなしめに作ってありました。それだけに、マイケルのつけるハロウィン・マスク顔のインパクトが一段と際立っているのかな、とも思えます。今回オイラが鑑賞したのは、アメリカ・アンカーベイ製のExtended Edition(尺数は101分、リージョン・オール)と日本版VHS(尺数は96分30秒)。ちなみに、ハロウィンには3つのバージョンが存在します。①オリジナル劇場公開版(90分)、②米国TV放映版(96分)、③Extended Edition(101分)です。①のオリジナル劇場公開版は、文字通り1978年に劇場で公開されたバージョンであり、言わばこれがディレクターズ・カットに当たります。そして米国TV放映版はNBCが1980年に400万ドルで版権を購入。TV放映に際して劇場公開版から殺人や性描写をカットしたバージョン。ただしTV放映枠としては尺数が短くなりすぎた為に、当時製作中だった『ハロウィンⅡ』のスタッフによる新たなシーン(1964年の主治医交代場面と幼いマイケルの部屋を訪ねるルーミス医師のシーン、扉にSISTERの文字が書かれたマイケル脱走後の病室のシーン、バスローブ姿のローリーとアニーの電話のシーン)が追加され、キャラクターの描写は丁寧になっています。実は日本で『ハロウィン』として東北新社からビデオリリースされたのは、この米国TV放映版だったのです。そして、③のExtended Edition というのは、DVD化にあたり劇場公開版のシーン(残酷描写&性描写)を維持したまま、米国TV放映版の新規シーンを加えて再編集した最長版なのです。現在観るならば、このバージョンがお勧めでっす。オイラは日本版Extended Edition は持っていませんが、尺数から考えてアンカーベイのExtended Edition と内容は同じでしょうね。ジャケ写はちょっと違います。(下の写真参照)あとエンド・クレジットでは、VHSもDVDも本作のマイケル・マイヤーズは23歳と記されていますが、これは間違いです。本作の事件は1978年の出来事ですからマイケルは21歳のはずですよね。
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以下、日本版VHS=米国TV放映版(96分)から削除されたシーンを書きます。
①ジュディスの彼が上半身裸で階段途中でTシャツを着るシーン。(Extended Edition より3秒短い。以下秒数のみ記載します。)
②マイケルの目線で上半身裸のジュディスを見つめるシーンと殺害後のジュディスの死体。(10秒)
③アニーがマイケルに車で絞め殺されるシーンが3秒しかない。30秒ほど短縮されている。(30秒)
④ボブとリンダのセックスシーン(布団の中でじゃれあっているだけで刺激無し)とマイケルの影が映るシーン。(120秒)
⑤ボブが刺されて磔になるシーン。日本版VHSでは、包丁のカットもボブが刺されるシーンも入っていないので絞殺されたという事になってしまう。(50秒)
⑥電話コードで殺されるリンダの乳首をトリミング(0秒)
⑦ソファに突き刺さるマイケルの包丁のクローズショットが無い。(1秒)
⑧ローリー落ちた包丁でマイケルの胸を刺すシーン(8秒)
⑨エンドクレジットがExtended Edition より12秒短い。(12秒)

①から⑨までの合計時間は234秒=3分54秒です。Extended Edition 101分に近づいてきましたが、他にも若干短くなっている所があるかもしれませんね。オイラは気づきませんでした。SEXシーンと包丁のカットを中心にカットした事が分かります。

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1978年 アメリカ JOHN CARPENTER'S HALLOWEEN ★★★
監督:ジョン・カーペンター
製作:デブラ・ヒル
製作総指揮:アーウィン・ヤブランス ムスタファ・アッカド
脚本:ジョン・カーペンター デブラ・ヒル
音楽:ジョン・カーペンター
出演:ドナルド・プレザンス(サム・ルーミス医師)
ジェイミー・リー・カーティス(ローリー・ストロード)
ナンシー・キーズ=ナンシー・ルーミス(アニー・ブラケット)
チャールズ・サイファーズ(リー・ブラケット保安官)
トニー・モラン(マイケル・マイヤーズ)
P・J・ソールズ(リンダ・ヴァン・ダー・クロック)
カイル・リチャーズ(リンゼイ・ウォレス)
ブライアン・アンドリュース(トミー・ドイル)
ピーター・グリフィス(モーガン・ストロード、ローリーの父、不動産屋 )