トレイラン財団が経営する孤児院インバー館の管財人が次々と自殺する事件が発生。有名作家のストロークは車ごと崖から転落、織物業界の大物ポール・アンダーソンはマンションから飛び降り自殺、そして孤児院の創立者へレン・トレイランはピストル自殺したのだ。元警察で現在政治家のビンガム閣下は、自殺者の財産がすべて財団に入る事に目をつけ、事件性を立証しようとしていた。彼は旧知の仲の病理学者マーク・アシュレー卿の協力を得て調査を開始する。彼らはバス事故で入院している孤児院の少女メリーが事件に関係していると睨む。メリーは寝ている時、うわごとのように「火に包まれる。」と口走り、精神治療の担当医へインズも何かあると気づいていた。その後、メリーの実の母親アンナが新聞記者フォスターの力を借りて現われ、親権を主張しはじめる。アンナは元娼婦であり殺人事件を犯し10年服役していた。大変迷ったが、へインズ医師はメリーの精神治療になればと、思いアンナとメリーを病院で面会させるが、その時へインズは何者かに頭にピンを刺され殺されてしまった。・・・

デビルナイト amazon
とんでも映画でした。何がとんでもないかっていうと、全体の4分の3がホラーじゃなくて邦題に偽り有りのコース。デビルナイトって、デビルはまったく関係ないじゃありませんか。物語はずっと犯罪捜査が続き、容疑者をリー扮するビンガム閣下とカッシング扮するアシュレー卿のコンビが追います。でもオイラは当然、ホラー映画を期待していたので眠気に襲われるし、かったるかったです。すると最後の15分で、物語は急展開。メリーの火の悪夢は、財団の創立者へレンの記憶でした。なんと、死んでいった管財人たちは孤児院の子供たちの体に自分の脳細胞を移植して、第2の人生を謳歌しようとしていたのでした。映画は突然、バイオ・ホラーに変身したのです。そしてラスト。島の孤児院に来たビンガム閣下は子供たちに捕まり、メリーの母親が火あぶりにされる光景を見ます。顔は子供でも脳細胞は大人なのです。ここの子供達の会話のシーンは恐いっす。光る眼とか、ザ・チャイルドを思い出しました。リーも火あぶりにされそうになる時、駆けつけたカッシングのヘリコプターの風で炎がメリーに引火。火だるまになり、メリーは崖から投身自殺。その後、脳細胞を移植された7人の子供も後を追い投身自殺して、幕。とりあえずラスト15分の盛り上げ方は凄かったですね。子供の火だるまってシーンはホラー映画でも中々無いので、ショッキングですし、劇場公開当時のアメリカでも話題になったそうです。でも、中盤までのかったるさは醜いので、評価点は上げることはできません。

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1972年 イギリス NOTHING BUT THE NIGHT、THE DEVIL'S UNDEAD、
THE RESURRECTION SYNDICATE ★
監督:ピーター・サスディ
原作:ジョン・ブラックバーン
脚本:ブライアン・ヘイルズ
音楽:マルコム・ウィリアムソン
出演:クリストファー・リー(チャールズ・ビンガム閣下)
ピーター・カッシング(マーク・アシュレー卿、病理学者)
ダイアナ・ドース(アンナ・ハーブ)
ジョージア・ブラウン(ジョアン・フォスター)
キース・バロン(ピーター・へインズ医師)
グゥイネス・ストロング(メリー・ヴァレー、前の名はメリー・ハーブ)