怪しげな地下室で、太鼓のリズムに合わせて踊り狂う女たち。その女たちの指導者マーラは悪霊ヴァサゴの名前を叫んでいる。そう、これは悪霊への生贄の儀式だった。女たちは魔女であり、各々槍を持って縛られている生贄の男を刺し殺す。マーラは普段は占い師をしていて身を隠し、占いや前世を知りに来た人を仲間に引きずり込んでいた。ある日、男がやってきてローデシア国の国連大使を呪い殺して欲しいと頼まれる。マーラは30000$で引き受け、大使を呪い殺す。しかし依頼者は金を払うつもりは無く裏切り、殺し屋を送りマーラと召使いのトルケを銃殺してしまう。だがそこは、悪霊に仕える身、2人とも復活して、依頼者を逆に呪い殺してしまった。ロレインは友達と前世を調べにマーラの屋敷を訪れた後、今度はBFのマークを連れてマーラの降霊会に出席する。2人は不思議な力の虜になってしまった。その後ヘルスフォード博士に相談して、いろいろ学ぶ。彼にオカルトは遊び半分では危険だと教えられたが気にしていない。そして今度はマークが自分の前世を調べにロレインと共に再びマーラの元を訪れた。・・・

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マーラ役のおばさんの顔が一番怖いっす。降霊会の叫びや、霊にのり移られ予言している所なんか、目が完全にイってしまっています。また生贄の儀式も彼女一人が入り込んでいるだけ、回りの女は踊っているだけですから怖くもなんともないっす。(裸じゃないけど腰をくねらせ少しセクシーですが。)血が飛び出すシーンは殺人依頼者が呪いをかけられ、顔を踏み潰されて死ぬ1シーンだけ。それでも中盤までは、占いにきた人の前世を映し出したり、魔女狩りとか拷問されるシーンとか入っているので、そこそこ緊張感はありました。だけどラストでテンションは急降下。ロレイン達に頼まれてもいないのに白魔術師・ヘルスフォード博士は、仲間を集めてマーラの屋敷に突撃。仲間はロイス、べクトン、エベレスト博士。みんな、外から屋敷を見ただけで邪気を感じ、4方向に分かれ力を合わせて念力を発射。生贄の儀式は中断され、4人が屋敷に入ると、既にみんな死んでいた。マーラの姿は見えなかったが、大こうもりを発見し槍で殺す。マーラは前、猫に変身していましたが、今度はこうもりでした。こうもりは、死んで火で燃やされマーラの魂は浄化、幕。ちょっと、待ったー!この展開ではマーラは死なないでしょうに。このおばはん、何回も死んで生き返っていますから。まあ、とりあえず死んだふりでしょう。最後は尻すぼみラストでした。

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1972年 アメリカ映画 BLOOD ORGY OF THE SHE-DEVILS ★★
監督、製作、脚本:テッド・V・マイケルズ
音楽:カール・ジットラー
出演:リラ・ザボーリン(マーラ、占い師兼黒魔術師)
トム・ペイス(マーク)
レスリー・マクレイ(ロレイン、マークのGF)
ヴィクター・イジー(ヘルスフォード博士)
ウィリアム・バグダッド(トルケ、マーラの召使い、このおっさんの髭面はショーン・コネリーにそっくりでした。笑。)