生前の父の葬儀社で働くアーチーは高校生だ。今、経営は叔父のフランダース氏がしており、一生懸命働けば大学へ行く資金を出してくれるという約束になっていた。ただし葬儀社で働く事がクラスメートのからかうネタにもなっていた。アーチーをからかうクラスメートはポルシェに乗る4人組。パランボ、ロジャー、ロベルタ、ジョーンニーだ。ある日、ジョーンニーに誘われ仕事をほっぽってベッドインしようとした時、他の3人に死体をいたずらされ、叔父さんは怒り心頭。仕事を首になり大学行きも危うくなり、やけになっている夜、その4人組が交通事故死する。急遽叔父さんから仕事復帰を要求され、友達の死体を補修、格納する。次の日の夜、葬儀社で仕事をしている時、雷が落ちて死体に電流が通じる。そして死体はゾンビになってしまった。・・・

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前半はアーチーの生活が中心で描かれていて、青春映画のようです。ホラー的な緊張感など皆無で、ギャグのオンパレードっす。アーチーは、いつもからかわれる対象ですが、アメリカの若者ってホントいたずら好きだなと思いました。どの映画見ても、そういうシーンはあるし、また野外での男女の絡みも多いですよね。ある意味、そういうライフスタイルが身近で受けるのかもしれませんね。さて37分過ぎてから死んだいじめっ子軍団がゾンビ化して、アクション風味が加味されていきます。ゾンビがいてもホラーっぽくなく、脚本はずっと逃げながら戦うアーチーっという単調さでした。とりあえず血はボチボチ出て、車と列車の衝突のアクションも挿入。更にゾンビ軍団はボイラーで焼いても消滅せず、ターミネーターのように頭の皮がむけても元気いっぱいに襲ってきます。でもなんかコメディっぽくて恐怖感は無い。当然オチも笑わせてくれて、アーチーはチャーリーもゾンビになったと思い勘違い、ビビリまくるが、チャーリーは人間だった、そして2人はキスして幕でした。ホラーなら、ここはチャーリーの崩れ顔が画面いっぱいにズームインし、アーチーの叫び声で終わるのでしょう。やっぱこの映画は、ゾンビが登場する青春映画としてみる方が、ベターかもしれません。

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1989年 アメリカ NIGHT LIFE ★☆
監督:デヴィッド・アコンバ
脚本:キース・クリッチロウ
音楽:ロジェ・ブルラン
出演:スコット・グライムズ(アーチー・メルビル)
シェリル・ポラック(チャーリー、GSのメカニック・ウーマン)
ジョン・アスティン(フランダース叔父さん)
ケネス・イアン・デイビス(ロジャー)
ダーシー・ディーモス(ロベルタ)
リサ・フラー(ジョーンニー)
マーク・ペレグリーノ(アレン・パランボ)
アンソニー・ギアリー(ジョン、チャーリーをカーレースに紹介する男、愛車は赤のカマロ)
アラン・ブルーメンフェルド(フランク、配管工)