タイタニック号が沈没してから84年後の1996年、調査団は上流階級女性が搭乗していたと思われる1等客室の部屋から一つの金庫を発見した。しかし、金庫の中にあったのは探していた宝石ではなく、古ぼけた美女の絵だけ。その美女は、あの事故から奇跡的に生還した女性ローズがモデルであった。今では100歳を超える老婆となったローズの口から出てきたのは、あの船の中で起こる愛の話であった。1912年4月10日、イギリスのサウザンプトン港から豪華客船タイタニックが処女航海に出発した。貧しい青年ジャックは、出港直前にポーカーで船のチケットを手に入れ乗り込む。故郷であるアメリカに帰れることになった画家志望のジャックは、家の窮地を救う為、政略結婚のためにアメリカに向かうイギリスの上流階級の娘ローズと運命的な出会いを果たし、2人は互いに惹かれ合う。しかし、航海半ばの4月14日、タイタニック号は氷山と接触。船はゆっくりだが、確実に沈み始める。船員達は乗客の避難誘導を始めるが、世界的に「タイタニック号は絶対に沈まない」(当時鉄で出来た船は珍しいから)と思われていた為、そして船全体の見栄えの問題から救命ボートは定員2200名に対して半分の数しか積まれていなかった。・・・

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誰でも知っているタイタニックを買ったVHSからDVDに落とす為、3回目の鑑賞。VHSの前半は109分で、上流階級の華やかさと貧乏人の対比が描かれ、その中でジャックとローズは出会い、恋に落ちます。ローズ役のケイト・ウィンスレットは美人系の顔ですがちょい、太め。政略結婚への嫌気か、やけか、ヌードモデルを自ら希望するなど積極的な女性になっています。後半は87分(セリーヌ・ディオンのMTV込み)で完全にパニック映画。他の人間がエゴむき出しの中、ジャックとローズは何回も窮地に追い込まれながら、互いを助けながら生きようとします。凄く綺麗でかっこよく撮ってありますね。初めて見た時は、沈み行く船のデッキで演奏を続ける弦楽四重奏のメンバーに泣けました。2回目は、船室で抱き合い最後の時を待つ老夫婦に泣けました。今回はラストのお婆さんになったローズが、ジャックにダイヤを捧げて海に投げるシーン、そして調査船内で死んで(多分そうでしょう)霊になってジャックとあの世で再会する、、、ここが泣けました。初めて見た時、回りではジャックが死んで海に沈んでいくシーンで泣けたって人が多かったのですが、オイラは何回見ても泣けませんね。初めて見た時でもジャックは死んだとすぐに分かってしまったからでしょう。スペクタクルシーンで特筆すべきは、ジャックとローズの後ろから押し寄せる海水の迫力、そして沈む船のスクリューのシーン、真っ二つに折れる船体やバラバラに飛び散る船のリアル感、なんかが心に残っています。
以下、Wikipediaからの引用。
全世界興行収入は18億3500万ドルと、映画史上最高の興行収入を記録。2008年現在もこの記録は破られておらず、ギネスブックに登録されている。映画の中で一等航海士のウィリアム・マクマスター・マードックは、賄賂を受け取り、乗客に発砲し、最期は自殺するという不名誉な人物として描かれた。しかし生還した航海士や乗客は、「彼は最後の瞬間まで職務を遂行し亡くなった」と証言しており、20世紀フォックス社はマードックの遺族に謝罪し、故郷の高校に「ウィリアム・マクマスター・マードック記念賞」の基金として5,000ポンドを寄付した。劇中で登場する、ジャックが描いたスケッチは全てジェームズ・キャメロン本人による絵である。ローズのデッサンのシーンでは、ジャックは右利きという設定で、キャメロンは左利きのためフィルムを反転して右で描いている様に見せている。レオナルド・ディカプリオが演じた三等船客ジャック・ドーソンは架空の人物だが、犠牲者の中にジェームズ・ドーソンという同姓の人物がおり、映画のヒット後、墓碑に「J.ドーソン」と刻まれた彼の墓所を訪れるファンが多かったという。この映画を世界で最も長く上映したのは、ロシアのスヴェルドロフスク州の州都エカテリンブルクである。約15分の未公開シーンを付け加えたディレクターズカット(特別編)がアメリカで発売されたと雑誌で報じられたことがあるが、『エイリアン2』、『アビス』、『ターミネーター2』と異なり本作は194 .5分より長い版の公式発表は無い。逆に、シンガポールの公開やNBCのテレビ放映ではローズが裸になるシーンがカットされた。2005年に発売されたリマスターDVD3枚組セット(日本では「アルティメット・コレクション」として発売)では、未公開シーンと別ヴァージョンのエンディングが合計45分収録されている。インタビューやパロディまで合わせると映像特典は14時間にのぼる。2006年にタイタニック2の予告編トレーラーがYouTubeに掲載された。内容は「凍り漬けで仮死状態になったジャックが発見され、現代医学で蘇生し施設を脱走してローズを探すが既に死亡しており、逃亡者となる」というもの。この予告編の完成度は非常に高く、一部の人は「タイタニック2が存在した」と信じたが、個人製作によるパロディである。ラストの大団円のシーンでは主な登場人物はほとんど登場しており、ジャックの友人や音楽家、一緒にダンスを踊った女の子、船長(背景の2階にしっかりと確認できる)なども登場している。映画史上最高の興行収入を記録した作品だが、公開初週の収入は3300万ドルとあまり高くはなくロングランヒットの作品であった。

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1997年 アメリカ Titanic
製作・監督・脚本:ジェームズ・キャメロン
音楽:ジェームズ・ホーナー
主題歌:「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」セリーヌ・ディオン
出演:レオナルド・ディカプリオ(ジャック・ドーソン)
ケイト・ウィンスレット(ローズ・デウィット・ブケイター)
ビリー・ゼイン(キャルドン・ホックリー、ローズの婚約者)
デビッド・ワーナー(スパイサー・ラブジョイ、ホックリーの手下、ジャックを陥れる。)
キャシー・ベイツ(マーガレット・“モリー”・ブラウン、成金だがジャックを助けるおばさん)
バーナード・ヒル(スミス船長)
ヴィクター・ガーバー( トーマス・アンドリュース、タイタニックの設計者)