雑誌プレイメイトの記者黒崎浩はカメラマンの小柳糸子と共に、プレイメイト社の新事業の為、船津社長の命を受けて南海諸島に小動物の採集に出かけた。二人には生物学助教授殿岡が同行したが、たまたま、ある火山島オベリスク島に上陸した三人は洞窟の奥で巨大な卵を見つける。それは島民の話では怪獣ガッパの卵だという。ちょうど卵が孵化し、思わぬ獲物に喜んだ黒崎はガッパの怒りを恐れる島民の反対を押し切って、日本へ連れて行った。子供が連れ去られたことを知った親ガッパは怒りに荒れ狂って島の部落を踏み潰した。一方、東京へ着いた黒崎たちは子ガッパを調べるうちに自分の所在を遠隔地の仲間に伝える能力があることを知る。その頃、二頭の親ガッパは凄まじいスピードで日本へ飛来し、その巨体を相模湾から富士五湖に現わした。・・・

大巨獣 ガッパ amazon


小さい頃、親にソフビ人形を買ってもらった記憶があるガッパ。スチール写真や人形で馴染みはありますが、映画は今まで見る機会が無かったです。情報を仕入れず見ると、親子愛の良い怪獣映画でした。子供を勝手につれて来て、親が現れたら攻撃して殺そうとする、人間の身勝手さも物語に挿入されています。びっくりしたのは、若き日の山本陽子さんが出ている事。やっぱり、美人は何歳でも美人。若くても品があって彼女を見るだけで一見の価値有りです。劇場公開はゴジラの息子より半年早くて、親子怪獣映画の草分け的存在です。ところでガッパ夫婦は、頭がとんがっている方が雄、頭が丸い方が雌ですかね。子ガッパの対面の時、最初に抱きついたのが母親でしょう。母親ガッパは更に泣いていましたから。おおっ、思わず感動の親子ご対面でした。



gappa1.jpg

gappa2.jpg

1967年 日本 日活映画 GAPPA-TRIPHIBIAN MONSTER Monster From a Prehistoric Planet ★★
監督:野口晴康
企画:児井英生
原案:渡辺明
脚本:山崎巌 中西隆三
音楽:大森盛太郎
特技監督:渡辺明
出演:川地民夫(黒崎浩、週間プレイメイト記者)
山本陽子(小柳糸子、カメラマン)
桂小かん(林三郎)
小高雄二(生物学者・殿岡大造)
和田浩二(町田)
町田政則(サキ、オベリスク島の少年)
雪丘恵介(プレイメイト社社長・船津)