2032年火星のオリンパス大火口付近で石を回収するシャトルクラフトSC37。その石は船内で開き、水晶と生物が出てきた。しばらくすると船内の乗組員は全員死亡、船内の酸素もなくなっていた。2ヶ月後、宇宙ステーションではSC37を調べていたが突然ステーションの原子炉で火事が発生。シャトルに乗って調べていた技師ロジャー達5人は緊急脱出する。まもなくステーションは大爆発を起こす。唖然としながら、地球への帰還を目指す一行に更なる試練が待っていた。船内にいた謎の生物に機関室のリン中尉が体液を吸い取られ死んだのだった。・・・




前半は人類の敵、恐怖の生物ガーが3人殺すのですが、ラスト15分でET風になってしまいます。ガーは人類の歴史や宗教をシャトルのメインコンピュータで勉強して、生き残っているロジャーとエイドリアンと話をします。そして、仲良くなってゲームをしたりして友情が育まれます。最後はシャトルはロジャー達に渡して地球に向かわせ、ガーは一人補給所アルファ7に残り、別れを惜しむのです。エッ・・・と驚くオイラです。まったく予想外の展開でした。原題がホラーらしくないSTAR CRYSTALですから、オヤッとは感じていましたが。確かにガーはETと類似していますが、友情物語にならなくても良いでしょ。SF→ホラー→友情ドラマと、とりとめなくストーリーが変わっていきました。ガーのツル攻撃は中々の恐怖演出でしたし、ミニチュアのシャトル・クラフトの出来も予算が無い中でまずまずなので、ガーをおどろおどろしい化け物で作って、最後まで戦って欲しかったですね。採点は前半1時間だけで★2つだね。

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1986年 アメリカ STAR CRYSTAL
監督、原案、脚本:ランス・リンゼイ
脚本:エリック・ウォスター
特撮:ルイス・アバナシー
音楽:ダグ・カトサロス
出演:C・ジャトソン・キャンベル(コンピュータ技師ロジャー・キャンベル)
ジョン・スミス(黒人の技師キャル)
フェイ・ボルト(エイドリアン・キンバリー博士)
テイラー・キングスレイ(シェリー)
マーシア・リン(ビリー・リン中尉)