17歳になったばかりのマリーと親友のフィリスはロック・コンサートの前にマリファナを買いたいとある男に話しかける。その男の名はジュニア。彼は自分の宿泊しているモーテルに行けばある、と言い無防備にもついていってしまった。そこで待っていたのは逃走中の殺人犯クルッグとフレッド、クルッグの恋人サディー、クルッグの子供のジュニア、の4人組。彼女たちは殴られ気絶してしまう。翌朝、拉致されたまま郊外に連れて行かれるが途中で車が突然故障。その場所はマリーの家の前だった。4人組は彼女らにレズさせたり、レイプし、いたぶり殺してしまう。そしてクルッグらは森を歩き、マリーの両親の家とは知らずに食事と宿を求めた。・・・

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イングマール・ベルイマンの「処女の泉」をベースに、若きウェス・クレイヴンとショーン・S・カニンガムが製作した一作。クレイヴンは、この作品が処女作でした。レイプ映画&復讐映画として評判が高いと期待して見ましたが、世間評程でなかったです。レイプシーンの途中に意味の無い保安官のギャグシーンが挿入されているし、恐怖感を削ぐような作りにガッカリ。デビッド・ヘスの音楽も明るくホラーらしくありません。もしかすると、余りにシリアスに作るとレイテッドをかけられると思ったのでしょうか?もしくはクレイブンも新人なんで、映画が買われないのを恐れたのでしょうか?鮮血を見せつける恐怖演出は中々なんですが、もっと恐怖感を高める編集の仕方もあったのにねぇ。新人らしく、もっと大胆に作って欲しかったです。前半は中途半端で不完全燃焼なイメージが残りました。でも後半のブチキレ両親は、GOOD。これが製作された時代としては先端のマッド・ペアレンツでしょうが、今となっては、まあ普通。ところで日本盤のDVDは85分でマスターはアメリカ盤でしょうか?ネットで別バージョン80分、91分があると聞いたので検索すると、どうもイギリス盤は『Krug & Company』バージョンがついて2バージョン収録で80分前後らしいです。しかし本編の残酷シーンがカットされているとの事。・・・これでは意味内無いですね。まだ91分の情報は無いのですが、存在するなら、これが完全版なのでしょうか?

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1972年 アメリカ LAST HOUSE ON THE LEFT
TV題:白昼の暴行魔2・17才・襲われた誕生日 ★★☆
監督、脚本:Wes Craven
製作:Sean S. Cunningham
音楽:David Hess (as David Alexander Hess)
出演:Sandra Peabody ... Mari Collingwood (as Sandra Cassell)
Lucy Grantham ... Phyllis Stone
David Hess ... Krug Stillo (as David A. Hess)
Fred J. Lincoln ... Fred 'Weasel' Podowski (as Fred Lincoln)
Jeramie Rain ... Sadie
Marc Sheffler ... Junior Stillo、クルッグの息子ジュニア、ヤク中
Richard Towers ... Dr. John Collingwood (as Gaylord St. James)
Cynthia Carr ... Estelle Collingwood
Ada Washington ... Ada, chicken coop truck driver
Marshall Anker ... Sheriff
Martin Kove ... Deputy