湖を挟んで親戚同士の国、名越と千草は神様に感謝して、湖の幸にて平和に暮らしていた。ある日、千草の隣国の領主・御子柴弾正は山ばかりの地形の為、年貢が取れず、千草領土を占領すべく襲ってきた。千草の若頭・十郎は傷を負ってなんとか逃げたが、弾正は十郎が匿われているのではないかと名越にやってきた。逆らった名越の頭領が殺され、長男の勝茂は拉致。残された名越の姫・小百合(十郎の婚約者)は湖に浮かぶ小さな島の神に祈るしかなかった。ところがその祈りの対象である像を弾正は心の拠り所を無くす為、爆破してしまう。小百合は怪我をしていた十郎を島で見つけて看病するが、やがて二人は弾正の罠にかかって捕らえられてしまう。そして弾正は十郎、勝茂、逆らった村人を縛り上げ、小百合を公開処刑にして火あぶりにしようとする。小百合は神に「自らの命はいりません。神に捧げます。その代わり皆をお助け下さい。」と必死に祈った。すると、大きな雷鳴が鳴り響き、湖水を割りながら大魔神が姿を現した。・・・

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大魔神の第2作目。今回は水中からの登場です。前段の時代劇はお決まりで、善と悪がはっきり分かれ、悪役の御子柴弾正は、これでもかっていう悪役ぶりですね。大魔神の足音は前作を上回りパワーアップしていますし、一番おおっと思ったのは、湖水が割れて道が出来るシーンです。ここの特撮は中々見物。十戒のパクリってのは、誰でも分かりますが迫力満点でした。

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1966年 大映 THE RETURN OF GIANT MAJIN ★★☆
監督:三隅研次
特技監督:黒田義之
助監督:西沢鋭治
脚本:吉田哲郎
音楽:伊福部昭
出演:本郷功次郎(千草十郎)
藤村志保(名越早百合)
神田隆(御子柴弾正)
内田朝雄(名越兵衛)
上野山功一(名越勝茂)
北城寿太郎(鬼子島玄蕃)
藤山浩二(荒井一角)
丸井太郎(度々平)