ボストンのニューウィトビー、廃墟の墓地裏の家でいちゃついた後の男女2人が惨殺される。男はめった切り、女は後頭部から口にかけて包丁でグサリ。そして死体は何者かが引きずっていった。場所はニューヨーク。妻ルーシーと子供のボブ、歴史学者のノーマンは自殺した友人エリックの研究を引き継ぐ為に墓地裏の家に引っ越してきた。子供のボブは家の写真を見て女の子メイの幻影を見る。そして彼女は言った。この家に来ちゃいけないと。その家の地下室を開けると吸血蝙蝠が襲ってきた。なんとか殺しノーマン達は近々引越しする事を決意し不動産屋に伝える。その晩、不動産屋が家を訪れると誰もいなくて、出迎えたのは殺人鬼だった。彼女は何回も鉄の杭で刺され死んだ。この家は人体実験を繰り返し医師免許を剥奪されたフロストステイン博士の家だった。友人エリックも自分の研究をほっぽって、フロストステイン博士のことを調べていたのだった。一方家ではボブを探して子守のアンが地下室に入る。彼女もあわれ首を掻っ切られて死んだ。・・・

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墓地裏の家 amazon
THE HOUSE BY THE CEMETERY 1981 trailer
この映画のフロストステイン博士は死んでゾンビになっていますのでゾンビ映画にカテゴライズしましたが、殺人鬼は1人ですし全般の内容はジャーロに近いです。フルチ監督の地獄の門やビヨンドに比べスプラッターシーンは少し控えめになっている所や殺人までの間が長く撮って観客をハラハラさせる手法なんかがジャーロに近いと思わせます。しかし、このオチは顎がはずれました。フロストステイン・ゾンビは飼い犬で、本当の犯人はフロストステインの妻と子供のメイだったのです。彼らは幽霊なんでしょうか?それともゾンビ?よく分かりません。そして一人生き残った息子ボブも最後に仲間入り。なんじゃ、こりゃってな展開で流石フルチ。どんでん返しどころか、一気にトーンダウンでした。

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1981年 イタリア QUELLA VILLA ACCANTO AL CIMITERO、
THE HOUSE BY THE CEMETERY ★★★
監督:Lucio Fulci
脚本:Lucio Fulci、Giorgio Mariuzzo、Dardano Sacchetti
音楽:Walter Rizzati
出演:Catriona MacColl ... Lucy Boyle (as Katherine MacColl)
Paolo Malco ... Dr. Norman Boyle
Ania Pieroni ... Ann, the babysitter
Giovanni Frezza ... Bob Boyle
Silvia Collatina ... Mae Freudstein
Dagmar Lassander ... Laura Gittleson
Giovanni De Nava ... Dr. Jacob A. Freudstein
Daniela Doria ... First female victim
Gianpaolo Saccarola ... Daniel Douglas, the librarian
Carlo De Mejo ... Mr. Wheatley
Kenneth A. Olsen ... Harold (as John Olson)
Elmer Johnsson ... Cemetary Caretaker