13、14話 大統領は機能停止のCTUをNSAに吸収させる。そしてNSAのカレン・ヘイズに全権を与える。カレンは自らのチームを率いて向かっていた。ジャック達には更に試練がまっていた。密閉した部屋の隔壁が、ガスと交じり合った酸により腐食し始めたのだ。汚染除去チームが来るまで、とてももたないので、ジャックは空調制御をブロックしているPCを触ろうと安全を確保して飛び出す。しかしジャックの経路からでは、PCまでに鉄格子があり、たどり着けない。やむなく反対側から近いリンに頼むが、リンたちの拘束室の回りには安全を確保する場所がなかった。リンは死を覚悟してPCへ向かう。結果、空調制御を取り戻し汚染は除去されたがリン達はみんなの犠牲となり神経ガスの餌食になってしまった。

24 -TWENTY FOUR- シーズン5 amazon
拷問を続けられてもヘンダーソンは一向に口を割らない。トニーはミッシェルの敵討ちに殺そうとするが、出来ず一瞬の隙をつかれ、自白剤を大量に投与されヘンダーソンに殺されてしまう。汚染が除去されジャックが着いた時、トニーはジャックの腕の中で息を引き取った。そしてヘンダーソンは逃亡。また大統領はLAに戒厳令を発令した。ウェイン・パーマーは兄のPCから何かを掴んだらしく、秘密裡にパーマーの護衛官アーロンと連絡をとる。そして大統領の別荘へ向かう途中襲撃にあう。CTUは新たな手掛かりを掴む。コレットという情報ブローカーとビエルコとの接点が浮上したのだ。ジャックとカーティスが、この女の滞在するホテルへ急行すると男が一人。彼はドイツの潜入捜査官だった。ジャックは彼からコレットをもらう代わりに、NSAの極秘テロリスト名簿“ウェットリスト”を渡すと約束。クロエはCTU内で権力を握ったNSAの眼を盗みサーバーにアクセスする。コレットを確保したジャックはウェットリストを渡すが、間もなく自動消滅した。そしてコレットに免責を与える代わりにジャックは、テロリストに図面を渡した人物が、なんとジャックの元カノ・国防総省のオードリー・レインズだった事を聞く。・・・

15、16話 オードリーを尋問するジャック。その際、オードリーとカミングスが肉体関係にあった事が発覚。それでもジャックは彼女を信じてコレットの偽証の証拠を探す。証拠があれば免責は無効、尋問が出来るからだ。そしてコレットとヘンダーソが接触していた証拠が出てきてジャックはコレットに口を割らせる。標的は家庭に送る天然ガス供給センターだった。ジャックとカーティスの戦術チームは現場に急行。ガスは放出されたが、ジャックはパイプラインを爆発させ神経ガスごと焼き尽くした。そしてビエルコを意識不明状態だが確保した。ジャックはヘンダーソンの上にいる黒幕が予想以上に強大な相手なのではないかとだんだん不安を抱き始める。その時、副大統領から即CTUを吸収せよとう命令が下る。カレンは強行にオードリーを除くすべてのメンバーを首にする。ジャックは副大統領が関与しているのでは?と考えるようになる。アーロンはいつまで待っても来ないウェインを探しに行く。ウェインを見つけたがロケットランチャーやマシンガンで襲撃を受ける。彼は傷ついたウェインを車に乗せて何とか窮地をしのぎ、大統領別荘に着いた。ウェインはパーマー元大統領が殺害された理由が大統領夫人の側近エブリンからの情報提供によるものだと突き止める。エヴリンは黒幕の証拠を持っていると言うが、誘拐された娘の無事と引き換えでないと証拠は渡さないと言う。ウェインはジャックを呼び、エヴリンの娘を3人で奪還する。10人の敵を倒したがヘンダーソンには逃げられてしまった。ヘンダーソンは黒幕に報告する。黒幕はローガン大統領だった。・・・

17、18話 エブリンは大統領の通話記録を銀行の貸金庫に預けていた。ジャックは証拠を手に入れるためウェインと共に銀行の頭取の自宅に侵入、貸金庫へ急行する。貸金庫にはローガン大統領とヘンダーソンの会話があった。パーマー暗殺はローガンの指示だった。一方ジャックの行動をなんとしても阻止したいローガン大統領は、ジャックを再びパーマー暗殺の第1容疑者と認定し、カレンに緊急逮捕命令を下す。ヘンダーソンが逮捕されていないのに、何故ジャックが先なんだろう?カレンは度重なる無謀な命令に次第に疑問を抱き始めるが命令には背けない。オードリーの車に追跡装置を取り付けたり、衛星で追跡を始めた。そしてカレンはクロエを罠に嵌め、オードリーがパンナイズ空港にいることを突き止める。だが大統領が自ら軍隊を派遣すると言いCTUの戦術チームを呼び戻すよう指示されると、カレンは益々不信感を募らせた。実際大統領は軍は動かさずヘンダーソンを送ったのだ。ジャックは、まずビルにウェインの保護をさせてから、ヘラー長官を通じて司法長官に証拠を渡すため、パンナイズ空港へ向かう。だがそこでヘラー長官が取った行動は、ジャックとオードリーを拘束。この事実は国を破壊するので公表出来ないと言う。その後ジャックは拘束を脱出するが、そこへ、ヘンダーソンが襲ってきた。ヘンダーソンはオードリーの上腕を切りジャックと取引し証拠の録音データを手に入れる。クロエは捜査妨害した事で捕まったがCTUを脱走してビル・ブキャナンの元へ。へラー長官は大統領官邸へ向かい、証拠をあるから朝までに辞任しろと迫った。しかし逆に大統領に録音データを取り返したと報告が入った為、大統領を中傷したとの事でへラー長官は辞任を迫られる。・・・

今回の24はドンデン返しの連続です。エドガー、リン、トニーも死んでしまうしね。CTUメンバーをどんどん殺すって事では斬新です。更にキムは離れていくし、オードリーの小さな疑惑、ローガン大統領自身がテロの黒幕では、ジャックの廻りで心底信用できるのはクロエだけになってしまいました。だんだん孤立していくジャックは、捜査が出来るんでしょうかね?

19、20話 録音データを取り返す為、ヘンダーソンを追い詰めるジャック。クロエの助けも有りヘンダーソンを拘束。だがデータは既に無かった。データの居場所を問い詰めるジャックだが、ヘンダーソンは逃がさないとヘラー長官を尾行しているヘリが攻撃すると脅す。長官は邪魔になってはいかんと思い自ら湖に車ごと突っ込む。(結果死んではいなかった)ジャックはヘンダーソンが接触した人物がデータを持っていて、パンナイズ空港の外交機520便に乗っている事を突き止める。そして単身でカーゴ・ルームに忍び込む。一方、CTUのカレン・ヘイズはシャリの発言からローガン大統領がパーマー暗殺に関わっていると聞かされ、疑問がだんだん確信に変わっていった。ローガン大統領は妻マーサの調査を恐れてマーサに全てを話す。マーサは主人が売国奴と知り錯乱した。どうも今回の事件にはローガンの上に更なる黒幕がいた。(やはり操り人形だったローガン。こんな情けないのが大統領ならばゾッとしまっせ。黒幕は石油関係の大企業かな?)またジャックは飛び立った520便内で調査を開始したが、やむなくハイジャックする事になってしまう。その後コ・パイロットがヘンダーソンのお抱えパイロットだと気づきデータを奪還。しかし黒幕はローガン大統領に520便をF18戦闘機で撃墜せよと命令しはじめた。・・・

21、22話 520便から偽のシグナル(この飛行機はテロに使われるので撃墜してくれというサイン、911テロ以後導入されたらしい?)が出され、F18は発進。窮地に陥ったジャックは高速道路への緊急着陸を試みる。市街地を外れていた為F18は攻撃中止&無事に着陸が成功、ジャックはカレンに信じさせカーティスの助けでCTUに録音データを持ち込む。度重なる失敗で自殺を考えたローガン大統領だったが、寸での所でCTUのカレンの部下マイルズ・パパジアンから電話が入る。録音データを消去するから、ホワイトハウス行きにして下さいと。マイルズはデータ消去に成功、弾劾される危機がさったローガンはジャックのパーマー暗殺容疑を取り下げる。マーサはたまたまアーロンが殺されようとしている所を目撃。アーロンを助け、この命令がローガンから出ている事を知る。(この5シーズンに甘いラブシーンは数少ないんですが、キス・抱擁しなくとも心が通い合っているアーロンとマーサは美しいですな。)同じ頃、テロリストのビエルコがCTUから違う拘置所に移送されたが、彼は脱走してしまった。彼は残り1本の神経ガスを使ってテロを計画する。さっぱり手がかりが無いCTUは拘留中のヘンダーソンと取引をする。それは協力する代わりに証人保護プログラムで保護してくれという物だった。仕方なく承知してヘンダーソンとCTU戦術チームはマリーナという男の家に行く。そこで銃撃戦後、次のテロの標的はLA港第8ドッグに停泊中のロシアの潜水艦ナターリアだという事を突き止めた。(ひえー、こんなストーリーよく考えつきますねぇ。)テロリスト達は潜水艦内に神経ガスをばら撒き乗組員を皆殺しに。そしてガスを除去した後、12発のミサイルの充填作業に入った。・・・

23、24話 ジャックとヘンダーソンらは生き残りの機関士の助けで潜水艦に潜入。ビエルコを始末して、あと10秒という所でミサイル発射を食い止める。だがヘンダーソンは逃げ、ジャックに銃を向けた為、ジャックはここぞと、ばかりに射殺した。(ここは玉が抜き取ってあるのにパーマー、ミッシェル、トニーの仇討ちの為に仕組んだジャックでした。)マーサとアーロンはマイク・ノビック首席大統領補佐官に全てを話し、味方にする。このチームとジャックは合流して、大統領の拉致、自白に追い込む事を画策。パーマー元大統領の葬儀に出る為ヘリに乗り込むローガンだが、そのパイロットにジャックは成りすまし、拉致に成功したが結局ローガンは口を割らず、ジャックは囚われの身に。葬儀の演説中にCTUのクロエは重大な録音を司法長官に聞かせる。それは、演説前に戦闘機の格納庫でのマーサとローガンの会話であり、ローガン大統領がパーマー元大統領の暗殺に関与、そしてテロリストに神経ガスを渡したという決定的な証拠だった。ジャックがローガンの万年筆に盗聴器を仕掛けたのだ。演説が終わり拘留されるローガン。ジャックは拘留を解かれオードリーと再会。熱いキスを交わしている時、キムから電話だと知らせが入った。電話口に向かうジャックに突然3人の黒覆面の男が襲いかかった。ジャックはまたしても拉致された。その一味は中国政府。18ヶ月前に中国領事館を襲撃した時の怨みでジャックを捕まえ「光彩」という貨物船に乗せて船は出港した。・・・

最後の最後に飛び出した中国政府。シーズン4のままで終わっては中国の面子はまったく無し。絶対出てくると思っていましたよ。さて今後のジャックの運命は?中国での強制労働か?地獄の拷問か?中国のアメリカに対する外交カードにされるのか?いずれにせよローガンの次の大統領ガードナーにも試練は待ち受けます。またローガンの黒幕だった男の正体は?24はまだまだ続く、当然6シーズンに突入するようですな。
PS:劇中にクロエがフェニックス・シールドの解説をしていました。ウィルス付きのファイア・ウォールとか。そんな物があるんですか?

2006年 アメリカ 24 ★★★
出演:Kiefer Sutherland ... Jack Bauer
Sandrine Holt ... Evelyn Martin
Stana Katic ... Collette Stengerr
Mary Lynn Rajskub ... Chloe O'Brian
Kim Raver ... Audrey Raines
James Morrison ... Bill Buchanan
Gregory Itzin ... President Charles Logan
D.B. Woodside ... Wayne Palmer
Jean Smart ... Martha Logan
Jude Ciccolella ... Mike Novick
Glenn Morshower ... Aaron Pierce
John Allen Nelson ... Walt Cummings
Peter Weller ... Christopher Henderson
Julian Sands ... Vladimir Bierko、テロリスト
Jayne Atkinson ... Karen Hayes
Roger R. Cross ... Curtis Manning
William Devane ... James Heller