文化大革命前の中国。悪がおおっぴらにまかり通りギャングがステータスを持っていた時代で町のチンピラ、シンはギャング団、斧頭会に入ることが目標だ。ある日シンが、貧民街のアパート、豚小屋砦の床屋に因縁をつけてカツアゲしようとすると、そこへ斧頭会がやってくるが、カンフーを極めた住民があっさり撃退してしまった。斧頭会は報復のため刺客を放つが、最強の家主夫婦に倒される。・・・

カンフーハッスル amazon
kung fu hustle trailer
特に面白かったのは、最強の蛙のようなカンフー使いの顔や大家の奥さんの猛ダッシュですね。ほっぺた膨らませてゲコゲコやっているシーンや、足での超人ジャンプ&頭突き攻撃も大いに笑わせてくれました。出だしは普通のカンフー映画かなって思っていたのですが、途中からCGバリバリのマトリックス風に変わってしまいました。終盤なんかは完全に現実から離れている映像のオンパレードですが、観客の興味を持たせてくれるのが主人公シンの気持ちです。少しずつ変わっていくシンの心、現在はアイスクリーム売りをしている幼い頃助けたおしの少女との再会を機に正義の心が蘇ります。ほのかな恋心を交えたほのぼのとした脚本、そして馬鹿に徹して笑ってストレスが解消できる映画です。

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2004年 香港 KUNG FU HUSTLE ★★★★☆
監督:周星馳=チャウ・シンチー
出演:周星馳(チャウ・シンチー):シン。主人公のチンピラ。
元華(ユン・ワー):豚小屋砦の大家。太極拳の使い手。
元秋(ユン・チウ):豚小屋砦の大家の妻。獅咆哮の使い手。
梁小龍(ブルース・リャン):見た目はさえない中年男性だが、その正体は最強の殺し屋、火雲邪神。
董志華(ドン・ジーホウ):粥麺屋の主人。五郎八卦棍の使い手。
林子聰(ラム・ジーチョン):主人公の相方のデブ。ほとんど話さない。
陳国坤(チャン・クォックワン):斧頭会の組長サム。
行宇(シン・ユー):人足。十二路譚腿の使い手。
趙志凌(チウ・チーリン):仕立屋の主人。オカマ。洪家鐵線拳の使い手。