薄汚れた浴室で目を覚ました2人の男、医師ローレンス・ゴードンとアダム。彼らは部屋のそれぞれ対角線上の壁に足首を鎖で繋がれた状態で、そこに閉じ込められていた。そして、2人の間には拳銃で頭を撃ち抜いた自殺死体があった。2人は何が何だか分からない状態で、協力しあって脱出を試みる。その時お互いのポケットから1本のテープが出てきた。ゴードンのそれには、「朝6時迄にアダムを殺すか、2人とも死ぬかだ」というメッセージが入っていた。この犯人は、命を粗末にしている人間にその大切さを教えることを目的に、残虐なゲームを次々行なっている人物で、ジクソウと呼ばれていた。

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saw 1 trailer 2004
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彼を執念深く追っているのはタップ刑事。彼は犯人を追い詰めた時、相棒の新米刑事シンを殺され、自分もノドを裂かれかけたのだ。そして精神的におかしくなって警察をクビになっていた。一方、浴室の2人は、ゴードンの妻のアリソンと娘のダイアナが犯人に捕らえられていることを知る。そしてアダムは、タップがゴードンとジグソウの関係を怪しみ、調査をしていたカメラマンであることが明らかに。やがてタイムリミット。アリソンたちを監禁したのは、病院の雑役係ゼップだった。そこにゴードンを見張っていたタップが銃声を聞きゴードン宅へ突入。アリソンとダイアナを助けに現われる。揉み合って、ゼップは浴室のある下水処理場に逃走する。その後を追ったタップはゼップに撃たれ死亡する。浴室ではローレンスがノコギリで自分の足を切断して鎖から逃れ約束のアダムを撃つ。そこに現われたゼップを、死んだふりをしていたアダムがトイレのふたで叩き殺す。ローレンスはアダムを残し助けを呼ぶと言って浴室から出て行った。実はゼップもジグソウに薬を打たれ、脅され動いていただけであり、ジグソウの正体は、なんと2人の間に横たわっていた自殺死体の男だった。死んだふりをしていた彼は、アダムを見捨ててそのまま浴室から出ていくのだった。・・・幕

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ジグソウという犯人はトラップ殺人者。人生を無駄に生きている奴を捕らえて、生きるか死ぬかのゲームを設定します。中盤までは、トラップの奇抜さが目を見張りますが、直接的な殺戮描写は控えめです。ラストは思いもかけないドンデン返しで、驚きました。しかしこの犯人、8時間身動きひとつしないってあり得ないでしょう?しかも2人の前でねぇ。麻酔薬を投与してたのかもしれないけど、それじゃばれて自分がやられるリスクもあるでしょうに。それか、自分もゲームに参加したくなったのかもしれません。どうせ、近々死ぬ運命ですから。ところでSAWは2、3も作られていますが、この殺人者は死なずに出てくるのかなぁ、、、、

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2004年 アメリカ Saw ★★★★ 
監督:James Wan
脚本:Leigh Whannell
音楽:Charlie Clouser
出演:Leigh Whannell ... Adam
Cary Elwes ... Dr. Lawrence Gordon
Danny Glover ... Detective David Tapp
Ken Leung ... Detective Steven Sing
Tobin Bell ... Jigsaw
Shawnee Smith ... Amanda
Dina Meyer ... Kerry
Michael Emerson ... Zep Hindle
Makenzie Vega ... Diana Gordon
Monica Potter ... Alison Gordon