1年前にゴジラとの激闘を演じたメカゴジラ“機龍”は、多くの損傷を受けたため、特生自衛隊八王子駐屯地で修復作業に入っていた。その整備士、中條義人は叔父の信一と甥の瞬と共に別荘で休暇を過ごしていたが、その時インファント島に住む小美人たちが彼らの前に現われる。彼女たちは43年前に自分たちを救ってくれた信一にある忠告をするためやって来たのだった。小美人は機龍について“ゴジラの骨から武器を作ったのは大きな誤り”と言い、今すぐ骨を海に返すよう進言する。そして、そうすればゴジラが現われた時、モスラが代わりに戦ってくれると言うのだった。・・・



ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS amazon
 
ゴジラシリーズ27作目。前半の展開に矛盾あり。冒頭でインファント島の小美人がメカゴジラ(以下機龍)を出撃させたらモスラは人類の敵になると警告しておきながら、実際はそうならない。ゴジラが機龍に向かって上陸したら、即モスラ登場ってのもどうかと思います。ゴジラにはもっと派手に暴れ廻って欲しかったですね。親モスラが戦いながら最後死ぬ(今回は子供をかばって爆死)のも定番。でもラストの動物・機龍(もうメカじゃ無くなっています)が整備士と心を通わせてゴジラを捕まえて日本海溝に沈んで行くっていうのはクサイながらもちょっと奇抜で面白いアイデアでした。今回は、これがあるから親モスラは簡単に爆死だったんですね。いつもは「お涙頂戴の」子供と最後の別れのシーンがあるのに今回はありませんでしたから。ゴジラの顔も心なしか優しくなったように思うし、恐怖の象徴から方向転換している様に思いました。

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2003年 日本 東宝 Godzilla, Mothra, Mechagodzilla:Tokyo S.O.S. ★☆
監督:手塚昌明
脚本:手塚昌明 横谷昌宏
音楽:大島ミチル
出演:金子昇(中條義人)
虎牙光揮(秋葉恭介)
吉岡美穂(如月梓)
小泉博(中條信一、言語学者)、
中尾彬(五十嵐総理大臣)
高杉亘富樫(機龍隊・隊長)
長澤まさみ(小美人)
大塚ちひろ(小美人)
中原丈雄(一柳、特自・幕僚長)
上田耕一(土橋、防衛庁長官)
益岡徹(神崎、機龍整備班・班長)
升毅(二階堂、特自・特殊作業隊)
清水紘治(秋葉功、防衛庁・長官政務官)