全銀河を揺るがすクローン戦争も最後の大詰め。オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーは、ドロイド軍の人質となったパルパティーン最高議長を救出する命懸けの任務を遂行する。アナキンはジェダイの騎士でありながら、元老院議員パドメ・アミダラと密かに結婚し妊娠させていた。ジェダイの戒律を破って、秘密の二重生活を送っていたのだ。そんな彼に、パルパティーンはパドメを失う恐怖心を利用しながら、フォースの禁断の力、ダークサイドについてアナキンに明かす。実はパルパティーンは、シスの暗黒卿ダース・シディアスと同一人物だったのだ。ダース・シディアスはジェダイの騎士メイス・ウインドゥとの対決の際、卑怯な手を使ってメイスを殺すが、ここからダークサイドのパワーがアナキンに次第に取り憑いていく。愛や正義の念ゆえにシス側に操られ、やがてジェダイを信用しなくなったアナキンは、師匠オビ=ワンと対決。アナキンはオビ=ワンに片腕と両脚を斬られ、全身火だるまになる。瀕死の彼はダース・シディアスに助けられ、手術を受けてダース・ベイダーとして再生した。一方、パドメは双子の男女を産んで息絶える。ルークとレイアと名付けられたその2人の赤ん坊は、別々の両親のところへ養子として引き取られていくのだった。・・・幕(完全ネタばれサイトは、ココ。)

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スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐 amazon
Star Wars Episode3:Revenge of the Sith 2005 trailer
SWEP3を鑑賞しました。『EP4新たなる希望』に繋げる為のスター・ウォーズ最終章です。この映画はアナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーに何故なるのか?が最大のポイント。前半の35分間はいきなりの戦闘CGの応酬です。自信、傲慢さが目立ち始めるアナキンと空中戦は苦手だとあまり、かっこよくないオビ=ワンが対照的でした。ここはシスのニュー・ドロイドが見所。でも余りに長すぎるため、ちょっと疲れました。そして笑えるのがR2-D2の電撃攻撃と火あぶり。これはニューキャラを少し加味、ですね。所が、もう1体のドロイドC-3POの出番が少なかったのは不満です。C-3POはラストで記憶を消されるのが可哀想でした。今回アナキン役のヘイデン・クリステンセンも成長して子供っぽさが消え精悍さが増しているのも女性には魅力でしょう。そしてアナキンは愛するパドメの死ぬ予知夢を見て毎日悩み、大切な物をなんとか失わないようにしようと自分の力をもっと増大させようとします。そこへ付け入るパルパティーン議長=シスのダース・シディアス。暗黒面の力があれば死人をも生き返らせると説きます。一方ジェダイ評議会は自分の活躍を中々認めずマスターにもしてくれない、いらいらが募るアナキン。ヨーダも「死は生きることの一部。フォースの世界に旅立つのだから恐れてはいけない。自分の心を鍛えて失うことへの恐れを捨てろ。」と説く始末。若いアナキン、秘密の結婚をした彼に「キリストになれ」というジェダィの教えは余りにも哲学的、人間の性を越えた過酷な物でした。これでは暗黒面に落ちても致し方ないですね。ただ暗黒面に落ちるシーン(マスター・ウィンドウに対してライトセーバーを抜く所から後ですが)があっけなさ過ぎて不満なのも事実。戦闘シーンを減らしてドラマ性を重視して、もっとアナキンの心の葛藤を描いても良かったのでは?と思いました。そしてアナキンは自閉的に、神経質に更に変貌して、パドメを助ける初期の目的を忘れ銀河の支配に傾注して行きます。ラストのオビワンとの対決なんかは権力欲、征服欲に取り付かれた亡者の有様でした。また今回いろいろな疑問は解決されます。
ベイダーは何故あのマスクをつけているのか?→オビワンに左手と両足を切られ、更に溶岩で火がついて丸焼け。̪シディアスが生かす為に付けた。
何故ジェダイは一気に滅亡したのか?→パルパティーン=シディアスが、ジェダイが反乱したと言い元老院最高議長の命令で、クローン部隊が共和国の為に皆殺しにした。ジェダイ聖堂の女、子供はアナキンが殺した。
何故EP4でドロイド部隊は出てこないのか?→アナキン=ベイダーが分離主義者を皆殺しにして、シディアスが通商連合のドロイドを機能停止にした。そして共和国を廃止、銀河帝国に変更して軍事力は自分の銀河帝国だけとしたのだ。
何故レイアはEP4で元老院議員なのか?→アナキンの子と隠す為に元老院議員ベイル・オーガナ(惑星アルデラーン、EP4でデススターの主砲のテストで爆破される)の養女に預けられたから。ルークはタトゥーインの亡き母の嫁ぎ先の息子、オーエンに預けられオビ=ワンが見守る。そしてヨーダはオビワンに霊界のクワイガン・ジンと対話する方法をオビ=ワンに教えた。
・・・EP4製作当時は監督が考えてなかったのかも知れませんが一応理由付けは有りましたね。

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2005年 アメリカ Star Wars EpisodeⅢ:Revenge of the Sith ★★★★
監督、脚本、製作総指揮:George Lucas
音楽:John Williams
出演:Ewan McGregor ... Obi-Wan Kenobi
Natalie Portman ... Padmé
Hayden Christensen ... Anakin Skywalker
Ian McDiarmid ... Supreme Chancellor Palpatine
Samuel L. Jackson ... Mace Windu
Jimmy Smits ... Senator Bail Organa
Frank Oz ... Yoda (voice)
Anthony Daniels ... C-3PO
Christopher Lee ... Count Dooku
Keisha Castle-Hughes ... Queen of Naboo
Silas Carson ... Ki-Adi-Mundi / Nute Gunray
Jay Laga'aia ... Captain Typho
Bruce Spence ... Tion Medon
Wayne Pygram ... Governor Tarkin
Temuera Morrison ... Commander Cody
Kenny Baker ... R2-D2
Peter Mayhew ... Chewbacca