漫画喫茶でまず1~4巻を一気読み。原作/永井豪 漫画/衣谷遊。では、いつもの様に簡単なあらすじから。
1巻は美樹を惨殺され絶望の淵に立つ不動明。信じて助けてきた人間に裏切られ怒りが爆発!!!明の意識は深くに閉ざされデーモン族誕生1番目最強の戦士アモンが目覚める。アモンは不動明に閉じ込められた恨みからサタンへの復讐のみ心に誓い世界中を捜し求める。地球の生物、建物をすべて生きながら融合させるカオスを撒き散らしながら。そんなアモンを見てドブ六は明の意識を取り戻すべく3体のデビルマンと合体しアモンに戦いを挑む。形勢は不利なのに特攻精神で突撃する。アモンの触手が頭を貫いた時、アモンの意識の底で眠る明を見つけるドブ六。しかし、もう一歩の所でゼノンが現れ邪魔される。ドブ六デーモンは死んだのだ。同じ頃デーモン特捜隊のヴァチカン本部長は自暴自棄になって核を乱発、人類は消滅した。次はゼノンVSアモン、、、互角の戦いの最中、アモンは亜空間に飛ばされた時、サタンを見つける。恨み骨髄アモンは戦うがサタンには、まったく歯が立たなかった。近くへ寄る事さえ出来ず手、羽をバラバラにされ死んだ。、、、そしてサタンはアモンの亡骸から明の意識を蘇らせ、明=デビルマンを復活させ、デビルマン軍団の元へ返したのだった。・・・

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作画が綺麗ですねぇ。融合シーンはグロイはずなんですが細かい線で丁寧に描かれていて好きになりましたよ。(^^)ドブ六のいたいけな気持ち、ストーリーにのめリ込みましたよ。しかしサタンは女なんですかね。胸もあるし、、、明が好きってことは美樹の魂が宿ったか、、、そんな事ありませんよね。(笑)

2~4巻は1とは別のお話、古代シレーヌ編でした。

まず2巻。まだ人間が現れる前の恐竜と共存するデーモン族。シレーヌ族の戦闘隊長シーナは仲間を引き連れ今日も餌である恐竜を倒しに出かけた。しかし油断から仲間の一人がティラノサウルスの尻尾にやられ絶命する。悲しみの中帰宅すると、そこには羽の無い白い肌の男の子が生まれていた。(シレーヌ族の子供は普通、頭に羽、黒い肌なのだ)凶兆だと叫び爪で殺そうとした時マザーから止めろと叱られる。そんな事は気高いシレーヌ族はしてはいけないと、、。この子は助けなくていいから、ほかりなさいと言われた。時は流れこの子供は1人で青年に成長、頭に響く声を聞き指図をうけながら恐竜を倒し飢えをしのいでいた。ある日その声に導かれ、その声の主と会う。その人はマザーに幽閉されたシレーヌ族の者だった。(後に自らシレーヌと名乗る)青年は今までのお礼に恐竜の脳味噌をあげて幽閉を解き自らのパワーを分け与えるのだった。元気になったシレーヌ。そして青年のパワーも増大、雄たけび一つでマザーとシーナ、シレーヌ以外のシレーヌ族は全滅。シーナも翼をもがれ倒れてしまった。その後青年とシレーヌはマザーの元へ行く。マザーはこれは運命、私を食べて私の意志を受け継ぎなさいと優しくシレーヌに言う。そして泣きながら2人でマザーを食った。シーナはその後飛ぶ事への未練を持ちつつ1人で恐竜ハントしながら生き続ける。そして地球上の一番高い場所で、アモンの月にあるアモンの魂を受け継げば元に戻れると聞き、実行するシーナ。しかし力負けしアモンの魂に取り込まれてしまう。(本人は羽が生えたと喜んで死にます。泣)そのアモンの魂を受け継いだのは青年だった。そして彼は実在する勇者アモンとして地上に降臨した。・・・

中々面白いです。シレーヌ族って両性具有なんですね、男がいません。マザーは、上半身は人間の女なんですけど(頭の羽は除く)下半身はクィーンエイリアンみたいです。産道も外に飛び出しポンポンと産み付けますから。しかもマザーの体は恐竜の3~5倍、デカ女ですねぇ。(^^)アモンは降臨しますが狂戦士ではありません。まともな感情を一応持っています。無理矢理1との繋がりを考えると現代で死んだアモンはタイムスリップして過去の恐竜時代で復活って事なんでしょうか?そんな事はおかしいですね。これは、あくまでも過去のアモンの話と考えましょう。

3巻は神の軍勢が登場しデーモンの血を浄化させ根絶やしにしようと企む。何も知らないデーモン達は血を浄化され、あやつり人形にされてしまう。それに反発したのがデーモン族を取りまとめるサタン。シレーヌはサタンを愛し、サタンの為に自らサタンの偽者となり敵のアジトに幽閉される。その間サタンは身を隠し、そして登場するのがミーコ。シレーヌの綺麗な体、美しい羽を私も欲しいと切に願っている。その想いから神に浄化すれば綺麗になれると信じ込まされ、あわやと言う時にアモンの力を得て脱出したシレーヌに助けられる。アモンもカイムと共にここに着いていた。その後アモンの出生の秘密がサタンの口から暴かれます。神はアモンを最初自分と同じ位強く作りすぎたので反省し封印した。それ以降はもっと弱いデーモンを作ったのだ。今のアモンはサタンが堕天使ルシフェル(ルシファーじゃないの?)として天上界から落とされる時、自分の力の一部が地に落ち生まれたのだと聞かされる。また。サタンは光、アモンは影だったのだ。これを聞いたアモンは激怒、サタンとの戦いを開始、その凄まじいパワーは神の国を破壊しすべて亜空間に飛ばしてしまった。

この巻は神が登場。万物の作り主である神、そしてサタン、アモンとの関係が分ります。また、せつないシレーヌのサタンへの純愛が語られています。でも本当の心はアモンなのかも?テレパシーはアモンしか届かないしね。難しい乙女心ですねぇ。またサタンは女だと判明しました。男だったのですがボンと胸が張り出しましたよ。

4巻はアスラが登場。カイムとミーコは対岸の神の国を見つめていた。その時海に氷が走り渡れるようになった。他のデーモンと共に向かうカイムとミーコ。そこで会ったのはアスラという者。デーモン達に、このブヨブヨのデーモンと融合すればみんなアモンになれるとそそのかす。カイムだけが信じなかったが、他は次々に融合してしまう。アスラの本当の目的はデーモン融合体をつくりサタンを倒すというものだった。しかしミーコには違う使命を、、、シレーヌとの融合だ。アスラは元は2人の天使(アースとテラ)だったが前回のサタンの反乱で、アモンの月に落ち半分ずつ神にくっつけられたのだ。醜い自分の姿をみて何故サタンだけは美しいとひがみ根性丸出しだったのだ。こんな企みはものの見事にはずれ、アスラはサタンに敗れる。ミーコも正気を取り戻せず、やむなくカイムが始末した。シレーヌはアスラに翼を融合され、アモンが引きちぎって助けたが瀕死の重傷だった。その時シレーヌにお産の時が来てしまった。死を覚悟してお産に挑むシレーヌ。可愛い2世が誕生したと共にマザーの元に旅立っていった。

シレーヌの子を産むと言う意思、凄いですねぇ。正に母は強しでした。その強さもマザーの最後を見届けているからでしょうね。

さあ、あと2巻。今度は現代へ戻るそうです。しかしこの物語、この世界、この作画をCGで出来るのでしょうか?アニメの方が現実っぽくなるような気がしてきましたよ。そういう意味では実写版デビルマンが賛否両論なのはうなづけるかも。どういう感じをうけるか、実写版が楽しみになってきました。

2005年7月19日 実写版は、はまりました。完全なるド壺。