クエスタ・ベルデ・エステーツなる郊外の宅地開発の行なわれた1区画に住む、不動産会社勤務のスティーヴ一家。妻ダイアンと16歳の長女ダナ、7歳の長男ロビー、5歳の末娘キャロル=アンが、その家族構成だ。そして、不思議な一連の出来事はある夜、始まった。放送が終了して何も写ってないTV画面とキャロル=アンが、言葉を交わしていたのだ。さらに翌日、再びTVは彼女を呼び出し、家はゆれ、霊のようなものがTVから飛び出した。



それ以降、家では奇妙な現象がひんぱつし、嵐の夜に庭の木がロビーを襲う。と同時に、キャロル=アンが怪しい光を帯びた戸棚にすい込まれ、家からその姿を消してしまった。間もなくTVの中から彼女の声が聞こえてくる。スティーヴは、超心理学の権威レッシュ博士に助けを求め、博士は助手のライアンとマーティを伴い、家で科学的調査を始めた。一方、スティーヴは会社の社長より、この住宅地がその昔、インディアンの墓地だったことを聞く。そのため行き場を失った霊が、現われ出たのだ。博士はタンジーナという超能力を持った女性の力を借り、異次元への入口と化した戸棚の中へ、ダイアンが飛び込む。そしてキャロル=アンが、その姿を現わした。こうして一件落着したかにみえたが、霊は怒り、土中よりミイラ化した屍が続々と現われダイアンたちを襲う。必死の思いで家を出、車で彼らが逃げ出した時、家は異次元へ吸い込まれるように、消えていった。モーテルに一家は宿を取りスティーヴは部屋からTVセットを外に押し出す。・・・幕

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不動産屋の敏腕営業マン一家VS家に取り付いた霊の映画。当時ユリゲラーのスプーン曲げが流行っていたっけ?そんなシーンもありますね。光を取り入れた霊の表現(ILM)は幻想的ですが、巨費を投じた出来とはとても思えません。当時見た時は斬新でしたが、今改めて見るとオヤッですね。そしてラストの髑髏軍団の登場はもう少し動いてくれれば、恐怖度も増すのにねぇ。脚本は捻りなしでスピルバーグが手がけているのに、はずしました。良い点を探せば、美術、色彩の美しさだけ。

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1982年 アメリカ POLTERGEIST
監督:Tobe Hooper
脚本:Steven Spielberg、Michael Grais、Mark Victor
音楽:Jerry Goldsmith
出演:Craig T. Nelson ... Steve Freeling
JoBeth Williams ... Diane Freeling (as Jobeth Williams)
Heather O'Rourke ... Carol Anne Freeling
Beatrice Straight ... Dr. Lesh
Dominique Dunne ... Dana Freeling
Oliver Robins ... Robbie Freeling
Zelda Rubinstein ... Tangina
Michael McManus ... Ben Tuthill
Virginia Kiser ... Mrs. Tuthill
Martin Casella ... Marty (as Marty Casella)
Richard Lawson ... Ryan