東京から八ヶ岳山麓の女学園に新たに赴任する白木教師。電車で到着したが夜までバスが無いと駅員に言われてしまう。途方にくれた時、黒塗りのベンツが突然迎えに来た。運転手は無愛想な不気味な奴だ。とにかく乗って学長宅へ向かう。その道すがら、こんな田舎なのに事故車を見かける。質問すると5日前学長婦人が事故で即死したとの事だった。イヤ~な感じだ。学長宅に着くと挨拶もそこそこ白木は次期学長候補に考えていると告げられる。なぜ初対面の俺に・・・疑問を感じる白木。

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そしてその晩学長宅に泊まった白木だが真夜中に女の歌声で眼が覚めてしまう。不審に思い調べに行くとネグリジェ姿の女が2人。すると突然1人が牙を出し襲いかかってきた。逃げ惑う白木・・・しかし何者かに気絶させられてしまう。翌朝自分のベッドで目覚めたが、昨日の事は現実か幻か判らない。もう一度邸内を散策する事にした。すると地下室で学長婦人の死体があった。この女だ、俺に襲いかかってきたのは。しかし手は冷たい。やはり死んでいるんだと思い直す。その時学長が入ってきて2度と入ってはならないと叱責される。その後学園に向かい、同僚の先生方に挨拶をすませる。その時に校医の下村が奇妙な事を言い始めた。この学園は毎年1~2人失踪する学生が出るのだそうだ。先日も恵子という女学生が失踪中と知らされた。白木がその女学生の部屋を調べに行くと、またもや、その女は昨日歌を歌っていた子だった。・・・

血を吸うシリーズの3作目。一番強力との事なので、こちらから見てしまいました。岸田森の吸血鬼はイメージぴったりですね。身長が高く紳士っぽいいでたち。マント姿に白のマフラー、ハマー・フィルムを意識しています。
日本に何故吸血鬼が・・・という下りはユニークで面白いものでした。200年前の江戸時代、バテレン弾圧(キリシタン弾圧)のため荒野に放り出された異邦人が1人。(あのー、、、この荒野なんですが設定は日本なのに砂漠なんですが・・・まっ、いいか細かい事は。)この異邦人は食うものも無いため、自分の血を飲み生きながらえる。そして悪魔と契約して鬼となるというストーリーです。
できればこのシーンをもう少し長く撮ってくれればと思いましたね。また下村役の田中邦衛さんの渋い演技、妖怪伝説の解説がストーリーに幅を持たせています。そして田中さんは結局やられてしまうのが残念。最後まで生き残ってヴァンヘルシングの助手をしっかり務めて欲しかったですね。日本版ドラキュラのアイデアとして、学長夫妻の吸血鬼は首筋を噛むのではなく乳房を吸血するのです。なかなかファン想いの監督さん。ビーチクが拝めるからね。^^そうそう、ジャズシンガーの阿川泰子さんも昔の芸名、麻理ともえで出ていますよ。

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1974年 日本 東宝映画 Evil of Dracula ★★★
監督:山本迪夫 ヤマモトミチオ
音楽:真鍋理一郎 マナベリイチロウ
出演:黒沢年男(白木)
岸田森 キシダシン(学長)
望月真理子(西条久美)
太田美緒 (三田村雪子)
麻理ともえ=阿川泰子 (野々宮数子)
荒牧啓子林杏子)
田中邦衛(下村)