亡き父の莫大な遺産を相続した妻・玲子。亭主・藤山五郎は結婚前からの恋人・順子と共謀して殺人計画を立てる。睡眠薬で眠らせ列車の線路に置き実行するが、その死体から首だけが消えてしまった。翌日から妻の亡霊が藤山五郎の前に現れる。・・・

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話は四谷怪談の現代版+エロシーンという感じで、もう少し踏み込んだら成人映画と言う感じですかね。(笑)と言うのは、この時代は乳首を見せたら成人向けになってしまうのかな?と感じたからです。玲子、順子、マチ子と裸のシーンで絡み合いながらも、一生懸命隠していて、非常に不自然さを感じたからです。スプラッター度は0。ナイフで刺すのみですが、不気味な音楽とテンポの速い演出は楽しめました。終盤の飛ぶ生首の特撮は見物です。オイラはビデオ鑑賞で、現存するマスター2本を繋ぎ合わせた蛇尾モノでした。どうも、いろいろな資料を読むと、この映画元からパートカラーで、普通はモノクロで、Hシーンや、ショックシーンになるといきなりカラーになるんです。低予算で観客を呼ぶ為の苦心の跡でした。

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1967年 日本・大蔵映画
監督:小川欣也
製作:大蔵貢
脚本:津川京一
音楽:長瀬貞夫
出演:鶴岡八郎(藤山五郎)
火鳥こずえ(藤山玲子)
高月絢子(有島順子)
泉ゆり(木下マチ子)