モンゴルの王家の血を引く若者テムジンは、雪山でチョルーゲンと名乗る男と出会う。彼はテムジンと分かるや否や「タタル族に父王の動静を流して殺したのは私だ」と許しを乞う。テムジンは命を助ける代わりに舌を切り、自分の家の犬になれと命ずる。1179年、ホルホノク・ジュベル谷でテムジンの母ホエルンの元へ兄弟、部下がお正月の挨拶に来た。ホエルンは仲たがいしていた兄弟が仲良くなって喜んでいた。しかし義兄弟ジャムカは何故か、テムジンを恨んでおり、弟を差し向けてテムジンの馬を逃がす。その際、怪しいものだということで射られて死んでしまった。この件でジャムカとはさらに亀裂が深まった。そしてジャムカはタタル族に加勢、テムジンは中国の大国・金と組んで、ジャムカ+タタル族と戦う。その時、弓矢の名手ジルゴアダイに毒矢を首に受けるが、部下が毒を吸いだしてくれて九死に一生を得る。(ジルゴアダイはのちにテムジンの部下となる。)テムジンはなんとか勝ち、1202年にもタタル族と開戦。やっと支配下に置き、父の復讐を果たす。すると、休む間もなくジャムカ、仲間のケレイト族のワン・ハーン・トーリル、息子のセングン、アルタン、クチャルに裏切られる。テムジンは劣勢を補うため精鋭軍だけで夜襲をかけて勝利する。当然裏切り者は斬首、ジャムカだけは背骨を折って処刑した。そしてテムジンは、全モンゴル統一を果たし、チンギス・ハーンと改名する。
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