肥前国島原で起きた島原の乱では、幕府軍の総攻撃でおよそ3万7千人の民が惨殺された。やがて“魔界転生”という死者再生の術によって、乱の総大将・天草四郎がこの世によみがえる。隻眼の剣豪・柳生十兵衛は、北条主税(ちから)、小栗丈馬、戸田五太夫ら配下と剣術の稽古に明け暮れていた。幕府惣目付の父・柳生宗矩は、乱の後、怪しい動きをする軍学者・由比正雪を息子の柳生又十郎に探らせる。また、長崎に赴いた十兵衛は、真田十勇士の生き残り・根津甚八と四郎の姉・お品と出会う。一方、“魔界転生”により宝蔵院胤舜(ほうぞういんいんしゅう)、荒木又右衛門、田宮坊太郎、宮本武蔵らがよみがえり、武蔵と剣を交えた父・柳生宗矩も魔性の者に転生。さらに淀殿も呼び覚まされ魔界衆が集結。十兵衛と魔界衆との死闘が繰り広げられる。・・・
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