犯罪都市ゴッサム・シティー。ギャングやチンピラが闊歩し、犯罪と暴力がはびこるこの街に一人の怪人が現れた。闇に紛れて犯罪者を次々と倒していく異形のボディスーツを纏った黒い怪人、その名はバットマン。彼はいつしか都市伝説として街で流布され、この噂を特ダネに目が無い新聞記者ノックスと聡明な女性カメラマン、ヴィッキー・ベールは周囲に冷やかされながらも追及していく。そんな中、二人はゴッサム一の大富豪である青年、ブルース・ウェインのパーティーに出席。ヴィッキーはブルースの謎めいた魅力に興味を持ち、次第に二人は惹かれ合っていく。一方、裏社会を牛耳るマフィアの一員ジャック・ネーピアは、仕えていたボス・グリソムの愛人アリシアに手を出したことで怒りを買い、罠にはめられる。取引の材料として警察に売り渡されたジャックは、街外れのアクシス化学の工場で警官隊に追い詰められ窮地に立たされた。そこに突然バットマンが現れ格闘になる。ジャックは銃弾を放つがバットマンの防御で跳弾、弾は自分のあごに当たり下に転落しそうになる。咄嗟にバットマンが手を捕まえてくれたが故意に外され、化学薬品の液槽の中に転落してしまった。ジャックは一命を取り留めたが、化学薬品の作用で肌は真っ白に漂白され、あごの傷により顔面の神経が麻痺したことから極端に引きつった笑い顔に表情が固定されてしまう。その姿はまさしくトランプのジョーカーそのものだった。ジャックの狂気は彼が持ち合わせていた明晰な頭脳と残虐性を更に研ぎ澄ました。そして自分を罠にはめたグリソムを手始めに次々と裏社会の大物たちを“笑いながら”殺害していく。程なくしてゴッサム・シティはかつてジャック・ネーピアと呼ばれた男、“笑う殺人鬼”ジョーカーが支配する街へと変貌していった。・・・
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