ニナは、ニューヨークのある一流バレエ団に所属しバレリーナとして人生の全てをバレエに捧げる日々を送っている。一緒に住む母親のエリカは元ダンサーで、今では絵画を描く日々を送っているが、自分が果たせなかったバレリーナとしての夢をニナに託すステージママとなっており、彼女に対して過剰なほどの愛情を注いでいる。ニナの所属するバレエ団は次の公演『白鳥の湖』の上演準備に入り、バレエ団のフランス人監督トマはこの演目のプリマ(主役)を選ぼうとしていた。『白鳥の湖』の主役「スワン・クィーン」は、純真で無垢な「ホワイト・スワン」と、官能的で邪悪な「ブラック・スワン」の二役を一人で踊るため、相反することがらをひとりで表現する実力が必要である。トマスは年をとったプリマバレリーナのベスをスワン・クィーン役には用いず、新人のリリーやヴェロニカ、そしてニナを候補者に挙げ、ニナにプリマとなるチャンスが巡ってくる。しかしニナの生真面目で几帳面な気性はホワイト・スワン役に向いていたが、ブラック・スワンを表現しれずトマはヴェロニカを主役に選ぼうとする。ニナは再考を懇願しに監督のところへ行くと、トマに突然キスをされニナは思わず彼の唇を噛んでしまう。ニナに意外な面があることに気付いたトマスは考えを翻しニナを主役に抜擢。バレエ団は次の公演のためにレセプションを開き、トマスはバレエ団のプリマバレリーナだったベスの引退を発表し、さらにその場でニナを新しいスターとして招待客に紹介した。
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